消火器の使い方

2.天ぷら油火災の消火のポイント


○天ぷら油火災の消火の場合、あまり近づきすぎると放射薬剤の勢いで油が飛び散ることもあり、火傷などの危険があります。4~5メートル程度離れたところから放射し、徐々に近づくようにします。住宅用消火器やエアゾール式簡易消火具も少し離れたところからの放射で十分に効果があります。
※ハロンのエアゾール式簡易消火具については、天ぷら油火災には有効ではないとされています。
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画像提供:総務省消防庁「防災・危機管理eーカレッジ」


○強化液消火器は、天ぷら油火災には特に効果があり、再燃の防止にもなります。
○粉末消火器は冷却効果が少ないため再燃する恐れがあります。薬剤をすべて放射し、コンロを消した後、蓋などをして空気の遮断を続けます。
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画像提供:総務省消防庁「防災・危機管理eーカレッジ」


粉末消火器、強化液消火器には各々の特性があります。
・粉末消火器で火勢を抑え
・強化液消火器で深部も完全に消火する といった消火が理想的です。


Q:消火器での初期消火はどのくらいまで可能なの?
A:一般に消火器での初期消火が可能なのは、天井に火がまわるまでと言われています。天井に火が燃え移った場合には、速やかに逃げて下さい。逃げる際、特にマンションではドアを閉めて下さい。また、大声で周りの人に火災であることを知らせましょう。一人での消火活動を考えずみんなで協力することも大切です。 参考:総務省消防庁「防災・危機管理eーカレッジ