平成23年2月23日ニュージーランド南島地震災害

派遣・活動概要(4)

ニュージーランド南島地震災害

地震の概要 派遣期間及び派遣先 派遣隊の構成
被害状況 経 過(1) (2)
国際消防救助隊隊員名簿
派遣・活動概要(1) (2) (3) (4)
主な使用資器材 さいごに

7.派遣・活動概要

(4) 国際緊急援助隊(JDR) 救助チーム第3陣

3月5日(土)

 日本時間13時34分、政府がニュージーランド政府と調整の上、国際緊急援助隊救助チームの交代要員(第3陣)の派遣を決定したことを受けて準備を開始。
その後、消防庁長官が正式に国際消防救助隊の交代要員(第3陣)の派遣を決定し、当番消防本部(東京消防庁及び福岡市消防局)に派遣準備を要請。

3月6日(日)

 日本時間14時45分、派遣隊員(8名)が、成田空港に集結完了。その後、国際消防救助隊(IRT-JF)辞令交付及び訓辞、国際緊急援助隊(JDR)救助チーム全体説明を実施後、18時30分、ニュージーランド航空機(NZ90便)にて成田空港出発した。

3月7日(月)

 現地時間9時にオークランド空港到着、先発隊と後発隊に分かれ、クライストチャーチ空港へ向け出発、15時半から16時にかけてそれぞれクライストチャーチ空港に到着。
その後バスで移動し、18時過ぎBoOに到着し、第2陣派遣隊との交替式を実施した。

3月8日(火)

 ニュージーランド側から、JDRはBoOより南東に12km離れたSumner Museumでの捜索を要請され、制限区域進入のID手続きを経て、中隊長、通訳、構造評価者以下6名で事前の現地調査へ向かった。
その後、中隊(JDR隊員14名、医療班2名)がBoOを出発し、11時過ぎにSumner Museum 到着。
倒壊危険があるため、ニュージーランド側が要請したクレーン車で、玄関開口部に鉄管(長さ15m、直径1.5m)を設置し安全確保を図る。建物内展示物を5トンコンテナに収容。
内部捜索、搬出する隊と、安全管理隊に分かれ、小隊ごとに任務を交替(約30分)しながら捜索活動実施した。
13時45分に活動終了、15時35分にBoO到着。

 3月9日(水)

 クライストチャーチ市内2か所の現場(1小隊は(1)現場、2小隊は(2)現場)にて活動実施。建物内の貴重品、財産捜索、搬出、解体前の最終検索を実施した。

 3月10日(木)

 クライストチャーチ市内4か所の現場にて活動実施の方針で行動。1小隊は(3)、(5)現場で活動に入るも、現場の状況で活動の必要なし。
2小隊は(4)現場にてニュージーランド隊と合同で活動開始。地震警報器設定、建物外部からの構造評価実施後、店舗内の捜索活動を開始した。その後、1小隊が(4)現場に合流し活動。13時30分過ぎ、中隊活動終了しBoOへ引揚げ。
17時前に(6)現場に中隊が到着、活動開始。1、2小隊で交互に目視捜索、安全監視活動を実施し、18時過ぎにBoOに到着し活動終了した。

 3月11日(金)

 9時過ぎに中隊でCTVビルへ向かい、最終捜索活動開始。9時30分、最終捜索終了し、黙祷を行う。
10時過ぎにBoO全撤収を開始した。午後に入ってクライストチャーチ市街地調査を約1時間に渡り実施。
22時前に、18時46分(日本時間14時46分)頃発生の東北地方太平洋沖地震に伴い、帰国後の長官報告、大臣報告等についてはすべて中止されることを消防庁から連絡を受ける。

 3月12日(土)

 現地時間5時40分、クライストチャーチ空港出発。
7時にオークランド空港到着。9時15分オークランド空港出発し帰国の途についた。
日本時間16時25分、成田国際空港に到着。その後国際緊急援助隊(JDR)救助チーム解散ミーティングを実施した。