平成23年2月23日ニュージーランド南島地震災害

派遣・活動概要(3)

ニュージーランド南島地震災害

地震の概要 派遣期間及び派遣先 派遣隊の構成
被害状況 経 過(1) (2)
国際消防救助隊隊員名簿
派遣・活動概要(1) (2) (3) (4)
主な使用資器材 さいごに

7.派遣・活動概要

(3) 国際緊急援助隊(JDR) 救助チーム第2陣

2月28日(月)

 10時20分、政府がニュージーランド政府と調整の上、国際緊急援助隊救助チームの交代要員(第2陣)の派遣を決定したことを受けて準備を開始。その後、消防長長官が 正式に国際消防救助隊の交代要員(第2陣)の派遣を決定し、当番消防本部(東京消防庁及び新潟市消防局)に派遣準備を要請した。
第2陣のうち先発の派遣職員6名は、国際消防救助隊(IRT-JF)辞令交付及び訓辞、国際緊急援助隊(JDR)救助チーム全体説明を受け、18時30分、ニュージーランド航空機(NZ90便)にてクライストチャーチへ向けて出発。(国際緊急援助隊21名)

3月1日(火)

 先発隊は、現地時間8時55分、オークランド空港到着、国内線でクライストチャーチ空港へ移動し、12時20分にクライストチャーチ空港に到着した。
BoO(活動拠点:ラティミアスクエア)に到着後、第1陣から申し送りを受け、CTVビル現場確認。その後、BoOへ移動し、資器材の引継ぎを受けた。
後発隊は、14時前に成田空港に終結後、国際消防救助隊(IRT-JF)訓辞を、国際緊急援助隊(JDR)救助チーム全体説明を受け、18時30分、ニュージーランド航空機(NZ90便)にて成田空港を離陸した。(国際緊急援助隊11名)

3月2日(水)

 先発隊は、現地時間8時からCTVビルにて活動を開始した。ニュージーランドUSAR隊が、クレーンを活用し、エレベーター棟のエアコン除去、切断作業を実施した後、日本隊は手作業による瓦礫の除去作業及び捜索活動を実施した。
後発隊は、12時過ぎにクライストチャーチ空港に到着、BoOを経由し、CTVビル現場に到着。以後BoOの整備、後方支援活動にあたった。
両隊ともに18時に現場活動終了し、BoOへ引揚げ開始。

3月3日(木)

 7時20分から活動開始。手作業にて瓦礫の排除活動実施。
細かい砂利状の瓦礫については、鉄製のパンの中へ移す作業を実施。
午後になり、レスキューツールにより瓦礫内の鉄棒切断作業、ファイバースコープ活用による捜索活動と合わせ、手作業による瓦礫の排除及び捜索活動実施、20時に活動終了。

3月4日(金)

 USAR責任者との打合せで、活動終了までは、あと2~4日を見込んでいるが、CTVビルの瓦礫を全て排除し、検索が終了するまでの活動継続が決定。
瓦礫内の鉄部分の切断作業実施、その後エレベーター棟に進入し、徒手で搬出可能な瓦礫の排除を実施した。

3月5日(土)

 7時50分からコンクリートの切断、切断箇所のマーキング等の活動実施。
コンクリートの切断作業、エレベーター棟の倒壊点検を全て本日中に終了するとの調整がニュージーランドUSAR側と行われた。
鑑識チームより1階フロア部分の瓦礫内から搬出した車両の解体活動を依頼され、レスキューツールにより対応した。
15時30分、CTVビルでの瓦礫排除及び捜索活動終了。
19時20分、資器材を整備し活動終了。

3月6日(日)

 7時30分、CTVビル前にて黙祷、献花を実施。その後、オーストラリア隊の活動現場(倒壊建物現場)で活動実施。
指揮本部会議を受け、17時に近隣街区の被災状況確認、18時20分に活動終了した。

3月7日(月)

 8時30分、中隊長は、シンガポール隊の活動確認に出向。
その他の隊員で、JICA資器材の回収、資器材整備、BoO及び敷地内全体の清掃をすることとなった。
18時10分、第3陣が到着し交替式実施。

3月8日(火)

 現地時間5時40分、オークランド行き国内線離陸、7時にオークランド着、9時15分に成田空港へ向けオークランド出発、帰国の途についた。
日本時間、15時30分過ぎ、成田国際空港に到着。
国際緊急援助隊(JDR)救助チーム解散ミーティングを実施。
その後、専用バスで宿泊ホテル及び東京消防庁へ向け成田国際空港を出発、19時前後に宿泊ホテル、東京消防庁に到着した。

3月9日(水)

 専用バスにて新潟市消防局隊員2名、東京消防庁隊員5名が10時前、総務省消防庁に到着。メンタルヘルスケア実施後、総務副大臣室において鈴木副大臣に活動報告、消防庁長官に活動報告。
13時、荏原病院に到着し、健康診断実施。