「江戸時代之消防」之模型

「江戸時代之消防」之模型


1.「江戸時代之消防」之模型 (千葉県市川市消防局)

ichikawa01

ichikawa02

ichikawa03

ichikawa04

ichikawa05

毎年、お正月には全国各地の消防機関で出初め式が行われます。
出初式は、今から約340年前の明歴3年(1657年)に発生した明歴の大火(振り袖火災)を契機に、その2年後の万治2年(1659年)に時の老中、稲葉伊予守正則が焦土の中にあって復興作業にやもすれば絶望状態にあった江戸市民に、大きな希望と信頼を与えるために、定火消総勢4隊を率いて上野東照宮前で、1月4日に気勢をあげたことが由来とされており、その後、お正月の恒例行事として受け継がれてきました。
市川市消防局でも、毎年、出初式が行われ、消防にまつわる様々なイベントを見ることができます。
その中の一つとして、とび職組合による「きやり」、「まとい」、「はしご」乗りを見ることができます。この、はしご乗りは、江戸時代の火消し活動の修練の一環として行われていたものが、現代まで伝えられたものです。
この火消しの活躍を生き生きと再現させた「江戸時代之消防」の模型が、市川市消防局にあります。これは昭和34年に市政25周年を記念して当時の消防職員が作成したもので、当時の町火消しによる消火活動の様子を見ることができます。作成されたのもかれこれ40年以上前のことであり、今のように模型作成に使う様々な材料や道具がないなかで、一つ一つ手作りで作成されたそうです。
現在、この模型は市川市消防局の南消防署で見ることができます。一度、足を運ばれてみてはいかがでしょうか。