消防組織の概要

2.消防機関

 消防組織法では次の3つを消防機関と定め、市町村にはこれらの消防機関のうち、全部又は一部を設けなければなりません。

  • •消防本部
  • •消防署
  • •消防団

 消防本部は市町村の消防事務を統括する機関で、通常人事、予算、庶務等の組織維持のための事務や、消防活動の企画、運営等を処理し、その長は、消防長です。消防本部のみ設置する市町村では、消防本部が現場活動も行います。
 消防署は消防本部の下部機関であり、火災の予防、火災の消火や人命救助、救急業務などの消防活動を第一線で行い、その長は、消防署長です。
 消防団の長は、消防団長で、団を構成する消防団員は非常勤であり、日常は各々の職業に従事し、必要の都度参集し、消防活動に従事することになります。
 消防本部と消防団の関係は、法律上並列的関係にありますが、共に消防活動を行う際には指揮系統を一元化のため消防団は消防長または消防署長の所轄のもとに行動するものとされています。

■消防本部及び消防団の現況(平成31年4月1日現在。)

【消防本部の現況】


消防本部 726
(内訳) 単独 385
町・村 52
組合・広域 289
消防署 1,719
出張所    3,113人
消防職員    165,438人

【消防団の現況】


消防団 2,198
分 団 22,388
非常勤消防団員
うち、女性消防職員数
831,982人
26,625人

■消防職団員数の推移(平成31年4月1日現在)

■消防吏員、消防団員の階級

【消防吏員】

 消防職員のうち、階級を有し、制服を着用し、消防事務に従事する者を「消防吏(り)員」といい、事務吏員などその他の者をあわせて「その他の職員」といいます。
 消防吏員の階級、訓練、礼式及び服制に関する事項は、消防庁の定める基準に従い、市町村の規則で定めることとされています。
 消防庁の基準による消防吏員の階級には、次の10階級があります。

  • •消防総監
  • •消防司監
  • •消防正監
  • •消防監
  • •消防司令長
  • •消防司令
  • •消防司令補
  • •消防士長
  • •消防副士長
  • •消防士

 消防吏員は、職名及び階級名を持つことになります。消防本部の長の職名は「消防長」ですが、その階級は市町村の人口規模などに応じ、「消防総監」、「消防司監」、「消防正監」、「消防監」、「消防司令長」のいずれかになります。
 なお、消防長の職名は消防本部名などに応じて「消防局長」としているところもあります。東京消防庁では「消防総監」という職名を使用していますが、この場合は職名及び階級名が一致することになります。

【消防団員】

消防団の職名と階級名は一致しており、次の7つの職/階級があります。

  • •消防団長
  • •副団長
  • •分団長
  • •副分団長
  • •部長
  • •班長
  • •団員