国際消防救助隊

1.国際消防救助隊の概要

 国際消防救助隊(International Rescue Team of Japanese Fire-Service:略称“IRT-JF”:愛称“愛ある手”)は、昭和60年にメキシコやコロンビア等で大規模災害が相次いで発生したことをきっかけに、外務省から消防庁に対して被災国政府の援助要請がある場合の救助隊の派遣について意向打診があり、消防庁は、これに積極的に協力することとして、昭和61年4月に発足し、同年8月に、カメルーン共和国の有毒ガス噴出災害に対して初めての国際消防救助隊を派遣しました。
 昭和62年に法律が整備され、国際消防救助隊は、国際緊急援助隊(Japan Disaster Relief Team:略称 JDR)の救助チームとして警察、海上保安庁と共に組織され、被災地での援助活動を行います。消防庁長官は、外務大臣からの協力要請と協議に基づき、登録消防本部へ派遣要請を行い、国際消防救助隊を派遣することになります。国際消防救助隊には、77消防本部に所属する救助隊員599人が隊員として登録されています。

2.活動実績