デカンショの町

デカンショの町


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デカンショの町 篠山(兵庫)平成3年3月

福知山線篠山口から乗ったバスは程なく篠山の町に入った。

町を鄙びた感じで、切妻屋根に土壁で、瓦の一枚一枚にも時の流れが滲んでいる。

歩くうちに丹波特産の豆を図案化した暖廉が目を惹き、その少し向こうには丹塗りの土壁に、これ又各物のぼたん鍋の幟がはためいている。道行く人も、車も少ないのはウイークデーのためか。

こんな静かな山峡の町に、マラソンだと云っては大勢の人が集い、デカンショだと云ては夜を徹して踊り明かすエネルギーが一体何処に潜んでいるのだろうかと思った。