平成21年10月1日インドネシア西スマトラ州パダン沖地震災害

活動状況(3)

インドネシア西スマトラ州パダン沖地震災害

地震の概要 被害状況 派遣先等 派遣状況
活動状況(1) (2) (3) (4) (5)
今後の課題 おわりに

5.活動状況

(3) 被災地での活動(10/3)

10月3日(土)

深夜に西スマトラ州公共事業局長から、地元部隊によって夜間も救助活動を継続しているサイトの情報提供を受け、また、日本チームに対する協力要請を受けた。これに基づき、50人の閉じ込めがあるというセントラルマーケットで捜索活動を実施したが、生存者は確認されなかった。

国際アセスメント隊

朝から日本・オーストラリアの国際連携アセスメント隊はパダン南方のパシシールスラタンで活動する予定であったが、現地の災害対策本部から活動現場はない旨の情報を受けたため、パダン北方のパダンパリアマン県の活動現場を確認することとなった。

国際連携アセスメント隊日本チームがパダンパリアマン県に向けて出発。パダンパリアマン県の災害対策本部に到着し情報収集。市街地の救助サイトは活動を終了しており、郊外の土砂災害現場の活動だけが残っていることが判明し、土砂災害現場を踏査することに決定した。

土砂災害現場に到着し、土砂災害の発生した2つの集落にてインドネシア赤十字職員誘導のもと徒歩で踏査活動を実施するも、生存者救出の可能性のあるサイトはなく、活動を終了しパダンパリアマン県の災害対策本部に報告後、パダン市内に帰隊した。

パダン市内活動隊

アンダラスストリート、サワハンストリート沿いに倒壊建物の捜索活動を実施することに決定し、国際連携アセスメント隊を除く全4個小隊でモスク、学校、店舗等が連なるストリート沿いの捜索活動を実施し、救助犬のほか、隊員によるローリング、人命探査装置や簡易画像探査機、近隣住民に対する聞き込みも含めて複合的に活動したが、生存者の発見には至らなかった。

現地での調整会議において、数日中に未捜索地域の捜索を完了させるよう各国際救助チームが協働・役割分担することとされ、被災地域を4区域に分割して活動サイトの調整を実施。日本チームは、スイス、UAE、シンガポールとともにパダン市中心区域に参加することとし、ロッキーホテルとBMC病院を担当することとした。