10.昭和60年代以降の消防

(5)救助

昭和60年代以降の消防

(5)救助

 昭和61年消防法及び消防組織法の改正に伴い、134消防本部、442市町村に救助隊が新設された。昭和62年当初の消防機関による救助活動件数は1万8,501件、救助人員1万7,529人であったのに対し、平成9年には活動件数3万5,050件、救助人員3万5,105人まで増加した。
 また、昭和61年に消防の救助隊員等で構成する国際消防救助隊(略称IRT-JF、愛称愛ある手)が結成され、同年8月初めて海外に派遣された。
 さらに、大規模災害時に消防組織法に基づく消防庁長官の要請により、出動する緊急消防援助隊が編成され、平成8年12月の蒲原沢土石流災害(死者14人、負傷者8人)に出動し、行方不明者の人命検索にあたった。