避難の方法

7.自動車避難の在り方

市町村の地域防災計画では、一般に、津波に限らず、地震、火災など の避難においても、避難の円滑な実施を考慮し、自動車による避難は原則 として禁止していますが、東日本大震災において車を利用して避難した方 が多くみられました。徒歩避難を原則としつつ、やむを得ず自動車により 避難せざるを得ない場合において、避難者が安全かつ確実に避難できる方 策の検討が必要とされてきています。

平成23年12月27日に中央防災会議において防災基本計画が修正されたこと を受け、平成24年3月8日に国家公安委員会において「交通の方法に関する 教則」の一部改正が決定し、平成24年3月21日より施行されました。地震お よび津波災害時における自動車避難について、以下のように記述していま す。


(1)地震災害に関する警戒宣言が発せられたとき

大規模地震対策特別措置法により、大規模な地震災害が生じるおそれの ある地域が強化地域(地震防災対策強化地域をいいます。)として指定され ます。現在のところ、東海地震に関して静岡県の全域と東京、神奈川、山 梨、長野、岐阜、愛知、三重の7都県の一部が指定されています。この強化 地域において、大規模な地震の発生するおそれが迫っており、かつ、地震 防災応急対策を実施することが緊急に必要であるときは、内閣総理大臣が 警戒宣言を発することになっています。

警戒宣言が発せられた場合、強化地域内での一般車両の通行は禁止され、 又は制限されます。強化地域内の運転者は次のような措置を採るようにし ましょう。

①車を運転中に警戒宣言が発せられたとき。

a. 警戒宣言が発せられたことを知ったときは、地震の発生に備えて、あわてることなく、低速で走行するとともに、カーラジオ等により継続して 地震情報や交通情報を聞き、その情報に応じて行動すること。

b. 車を置いて避難するときは、できるだけ道路外の場所に移動しておくこと。やむを得ず道路上に置いて避難するときは、道路の左側に寄せて駐車し、エンジンを止め、エンジンキーは付けたままとし、窓を閉め、ドアはロックしないこと。

c. 駐車するときは、避難する人の通行や地震防災応急対策の実施の妨げとなるような場所には駐車しないこと。 ②車を運転中以外の場合に警戒宣言が発せられたとき([改正前] 避難のために車を使用しないこと) a. 津波から避難するためやむを得ない場合を除き、避難のために車を使用しないこと。


(2)大地震が発生したとき


大地震が発生した場合、運転者は次のような措置を採るようにしましょう。

①車を運転中に大地震が発生したとき


a. 急ハンドル、急ブレーキを避けるなど、できるだけ安全な方法により道路の左側に停止させること。


b. 停止後は、カーラジオ等により地震情報や交通情報を聞き、その情報や周囲の状況に応じて行動すること。


c. 引き続き車を運転するときは、道路の損壊、信号機の作動停止、道路上の障害物などに十分注意すること。

d. 車を置いて避難するときは、できるだけ道路外の場所に移動しておくこと。やむを得ず道路上に置いて避難するときは、道路の左側に寄せて駐車し、エンジンを止め、エンジンキーは付けたままとし、窓を閉め、ドアはロックしないこと。

e. 駐車するときは、避難する人の通行や災害応急対策の実施の妨げとなるような場所には駐車しないこと。

②車を運転中以外の場合に大地震が発生したとき ([改正前] 避難のために車を使用しないこと。

a. 津波から避難するためやむを得ない場合を除き、避難のために車を使 用しないこと。

b. 津波から避難するためやむを得ず車を使用すると きは、道路の損壊、信号機の作動停止、道路上の障害物などに十分注意し ながら運転すること。


【参 考】: 中央防災会議・防災対策推進検討会議  「津波避難対策検討ワーキンググループ」資料

(内閣府平成23年10月)

防災マニュアル ー震災対策啓発資料ー(総務省消防庁ホームページ)