家屋、家具の安全対策

3.家具の転倒防止


家の中には、たんすやテレビ、食器棚などの大型家具やガラスなど、震災時に凶器となる恐れのあるものがたくさんあります。 このような危険を少しでも減らすために、日頃から家具の配置や転倒防止に配慮しましょう。


家具の配置
家具の配置を決めるときには、地震により万一家具が倒れてしまっても、出入り口をふさぐことのない位置や向きに配置しましょう。 また、寝室における家具の配置は重要です。壁を背にした家具が前方に倒れることを考慮して、就寝位置は家具の側方とするか、家具の前方とする場合は家具の高さ以上に距離をとりましょう。本棚の場合は本が周囲に散乱する恐れがありますので、さらに距離をとった方が良いでしょう。
ph02


地震による家具の動き方
・冷蔵庫やたんすのように背の高い重量物は、前後に揺れて周囲の壁等に衝突したり、その場で転倒したりします。また、前後に揺れながら移動するロッキング移動という動きをすることもあります。
・食器棚や整理ダンスなど上下に積み重ねてあるものは、上の部分が落下したりジャンプしたりすることがあります。台の上に載せたテレビやパソコンも同様です。


家具の固定方法
・地震の揺れによる家具の転倒や移動を防ぐためには、できるだけ建物本体に固定することが基本となります。
・固定場所は柱や鴨居、壁の中の桟を探し出し、L字型金具と木ネジなどで固定します。壁に固定する場合、桟以外のところに固定すると、地震の時に家具の重さで壁が崩れてしまう恐れがあります。
ph03
・柱や桟に固定できない場合は突っ張り棒タイプのものを使用する方法もあります。ただし、天井に家具を支えられる耐力があるかどうかを確認する必要があります。また、家具の上部と天井とがあまり離れていると、大きな効果は期待できません。突っ張り棒を設置する位置は、家具上部の一番奥とします。
・上下に積み重ねるタイプの家具は、金具等で上下を固定した上で、上部を柱や桟に固定します。テレビや電子レンジなど台の上に載せて使うものは、台と本体をしっかり連結しておきましょう。


その他の安全対策
・吊り戸棚や食器棚は、地震時に中の収納物が飛び出してきて危険です。購入時に飛び出し防止機構のものを選ぶか、外付けのストッパー等を利用しましょう。 ・本棚や食器棚では、重いものは下の棚に収納しましょう。
・食器棚などの扉にガラスを使用している場合は、地震時にガラスが割れて飛び散ったり、避難するときに踏んでケガをする恐れがありますので、ガラス飛散防止フィルムを貼ると良いでしょう。
・住宅の外側にも、危険なものを置かない気配りが必要です。例えば植木鉢をベランダの外側に吊り下げると落下の危険がありますので、吊り下げる場合は内側にしましょう。


※防災パンフレット「地震による家具の転倒を防ぐには」では、家具の転倒のメカニズムと対処法をより詳しく説明しています。 「地震による家具の転倒を防ぐには」を見る
「地震による家具の転倒を防ぐには」を見る


参考: 総務省消防庁「防災・危機管理eーカレッジ」
国土交通省ホームページ
内閣府「住宅における地震被害軽減に関する指針」平成16年8月
作成:(財)消防科学総合センター、監修:国土交通省 総務省消防庁
都市基盤整備公団「地震による家具の転倒を防ぐには」