標準型市町村防災GIS−状況シナリオ・状況図付与型訓練(前半)−
図上訓練機能を用いた図上訓練マニュアル
(状況シナリオ・状況図付与型訓練)
〜その1−準備−〜

  本マニュアルでは、標準型市町村防災GISの図上訓練機能を用いて、状況シナリオ・状況図付与型訓練の実施方法を解説します。以下のような条件で行うものと仮定します。
  訓練対象者数:30〜40名程度
  訓練対象者:(例)災害対策本部事務局、数課の職員、課長級以上の職員など
  場所:市町村庁舎等の会議室
  以下では、訓練企画者あるいは進行管理者として取り組む際の準備、手順、ポイントなどについて述べます。

  状況シナリオ・状況図付与型訓練とは
  災害時に良く遭遇すると思われるシナリオを表示しながら、そのシナリオに関連する状況を地図上に表現し、それらをパソコン画面で表示しながら、それに対する対応を検討する訓練を言います。

1.事前の準備

(1)訓練の企画(訓練要綱の作成)
  誰を対象に何を目的とした訓練であるかを明確にするため、訓練要綱を作成します。訓練要綱は、以下のような簡単なものとします(時間割詳細は、この時点では省いてもかまいません)。

<訓 練 要 綱>
@ 目 的:大規模地震発生を想定し、その初動期における○○課職員の役割の確認及び応急対策活動上の課題の把握
A 日 時:
9月1日13時00分〜16時30分
13:00 開会
13:10 訓練についての説明
13:30 訓練開始
14:20 訓練終了、休憩
14:30 検討会(評価・検証)(途中、10分休憩)
16:30 閉会
B 場 所:大会議室
C 対 象:○○課職員(全員)
D 方 法:標準型市町村防災GISを用いて状況付与型図上訓練を実施します。
E 用 具:筆記用具(鉛筆又はシャープペンシル、消しゴム)をご持参下さい。
F その他:地域防災計画、防災活動マニュアル等の資料の持ち込みは自由です。

(2)状況付与シナリオ・状況図並びに評価ポイントの作成
  時間経過に従って、状況付与シナリオ・状況図と評価ポイントを5〜6事案程度用意します。
  状況付与シナリオ・状況図については、図上訓練機能の「準備」機能を用いて作成します。また、評価・検証で使用するため、状況付与シナリオごとに評価ポイントを作成しておきます。これらの作成方法は、以下のとおりです。

【状況付与シナリオ・状況図並びに評価ポイントの作成方法】

T.図上訓練機能のメニューの中で、「状況シナリオ・状況図付与型」を選択します。


U.図上訓練機能の作業メニューの中で、「準備」を選択します。


V.「新規作成」でファイル名を記入するか、「既存ファイルから選択」からファイルを選択して、完了を選択します。


W.「準備」の画面が表示されます。左下「新規」を選択します。


X.状況シナリオグル−プを作成します。右側メニュ−の「新規」を選択します。


Y.状況シナリオグル−プの名称を入力します。


Z.状況シナリオ及び評価ポイントを入力します。


[.状況図の表示エリアを設定し、背景地図を選択します。


\.登録する図形デ−タを選択し、状況図に登録します。完了を選択すると、終了になります。


].Wから\を繰り返して別のシナリオを作成していきます。

(3)関係者への事前説明
  この訓練では、訓練準備のために関係者を会議室等に集めて行う事前説明は通常は必要ありません。訓練当日の訓練開始前の説明で十分です。ただし、訓練要綱の配布や訓練への参加依頼は行っておきます。
  それでは不安だと思われるなら、以下の3点について説明会を開催してください。所要時間は、せいぜい30分程度と思われます。
@  訓練計画について

  訓練要綱をもとに説明します。
A  訓練方法について

  標準型市町村防災GISを用いながら行う訓練であること、訓練当日は前方スクリーンに表示される状況付与シナリオ及び状況図をもとに対応状況を検討して対応記入票に記入すること、検討会では各自発表を行うことなどを説明します。
B  訓練参加者における準備について

  訓練参加者に災害イメージや活動イメージがない場合は、訓練が表面的なものになる恐れがあるため、訓練当日までに適当な教材を渡し、読んでおくよう依頼します。ただし、「現在の実力」を知ることを目的としているのなら、その必要はありません。
  教材としては、まず、地域防災計画、防災活動マニュアル等が考えられます。訓練当日はこれらの資料の持ち込みは可能です。ただし、当日はこれらの資料をゆっくり見ながらということはほとんど不可能ですので、事前に目を通しておくよう指示することも必要と思われます。
  この他、実際の災害時の状況をイメージするためには、災害で被災した自治体の活動記録や職員の手記などできるだけ生々しいものも教材としてふさわしいでしょう。

(4)会場確保・設営
  訓練要綱に沿い、適当な会議室を事前に確保します。また、訓練当日は、講義形式で行いますので、机をその通り配置します。
  また、パソコンをプロジェクターに投影しながら状況付与シナリオを表示しますので、そのパソコン、プロジェクター、スクリーンの設置を行います。