防災展示場
災害写真データベース

阪神・淡路大震災で被災された方からのメッセージ集 No.3



名前 東田 せつ子
年齢(当時) 当時:57歳
性別 女性
職業(当時及び現在) 当時:生活協同組合「コープ・こうべ」の定時職員
現在:人と未来防災センター語り部
メッセージ あの日から18年経ちました。
私の頭の中では1.17の日付が刻まれています。また、3.11の日も決して忘れてはいけないのです。尊い多くの人々の命が奪われ、今も被災者の苦悩や悲しみ、ご苦労が伝わってきます。
 あの日、絶望の淵に突き落とされた私達。全国からの温かい支援によって立ち上がる事が出来ました。瓦礫の中から大切なものをかき集め、自転車に積み坂道を押し上げていました。六甲おろしの冷たい風が精根尽き果てた体に突き刺さります。
「もう限界!ここで投げ出して思いっきり泣きたい!!」とその時、軽トラックから降りてきたお坊さんが「奥さん、大変でしたね。一人で頑張ることないですよ。私達がついています。」情愛の籠った優しい言葉にあつ〜い涙が止まらなかったことも。
 全壊家屋の下に居るはずの長男を呼べど、叫べど返事が無い。又、復旧作業に係わっていた夫が高所から転落し、生死の境を彷徨い続けていた事も。
 地震直後、多くの人を救出した夫が今度は助けられている。
退院後、仕事も車も止められた夫と共に今、頑張れるのは、あの当時の人々の優しさ、思いやりが支えとなっています。何か私に出来るご恩返しをと探したのが病院ボランティア、震災の年、8月から活動しています。
 時間に余裕が出来、もっと何かをと考えた時、命の大切さを語ろうと気づきました。どうすれば自分の命を守れるのか。震災体験者として何も知らない人々に話しかければ、少しでも防災意識を持って頂けるのではないか、と。
 30年以内に起きると言われている大地震に備えて1人でも多くの人の命が助かってほしい。その願いをひと筋に二足のわらじをはいて頑張っています。体力の続く限り。

(平成24年12月)


被災した自宅