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風水害


【気象に関する用語】

積乱雲(せきらんうん)
 空気が上昇気流によって上空に押し上げられて雲となります。雲が成長を続 けると、積乱雲となり雨を伴うよう になります。積乱雲がさらに発達を続けると、狭い範囲に短時間で強い雨を降らせるほか、 竜巻などの激しい突風、雷、ひょう など、狭い範囲に激しい気象現象をもたらすことがあります。
 一つの積乱雲が発生してから、雨を降らせ消滅するまでの寿命は、数十分程度です。一つ 一つの積乱雲は、高さは十数km、水 平方向の広がりは数km〜十数kmの大きさです。

【出典】:気象庁ホームページ http://www.jma.go.jp/jma/index.html

局地的大雨(きょくちてきおおあめ)
 単独の積乱雲が発達することによって起きるもので、一時的に雨が強まり、 局地的に数十ミリ程度の総雨量とな ります。
 極めて局地的に雨を降らせ、かつ雨雲の発生から降雨までの時間が短いため、「ゲリラ的 に大雨が降る」という意味で一般に 「ゲリラ豪雨」と呼ばれることがありますが、現在の予測技術では降雨の場所や時刻、雨量 を事前に正確に予測することは困難 です。
 集中豪雨ほど降水の総量は多くありませんが、一気に押し寄せる大量の雨水を処理できな いおそれがある中小河川や下水道の 急な増水や、アンダーパス(鉄道や道路の立体交差)等の低地の浸水に特に注意が必要です。

集中豪雨(しゅうちゅうごうう)
 積乱雲が同じ場所で次々と発生・発達を繰り返すことにより起きるもので、激しい雨が 数時間にわたって降り続き、狭い地 域に数百ミリの総雨量となります。
 短時間にまとまって降る強い雨は、局地的大雨でも集中豪雨でも発生します。局地的豪雨 ではそれが一過性であり、集中豪雨 はそれを繰り返すという違いがあります。結果的に集中豪雨は、局地的大雨に比べ、大雨の 継続時間が長く総雨量は多くなりま す。
 集中豪雨が起きると、河川が急に増水し、はん濫することがあります。また土砂崩れやが け崩れが発生することもあります。 さらに、家屋浸水、道路冠水、地下街や地下室へ水が流れ込んだりすることもあります。

竜巻(たつまき)、ダウンバースト、ガストフロント
 発達した積乱雲からは、竜巻、ダウンバースト、ガストフロントといった、激しい突風をもたらす現象が発生します。
 竜巻は、積乱雲に伴う強い上昇気流により発生する激しい渦巻きで、多くの場合、漏斗状または柱状の雲を伴います。直径は数十〜数百メートル で、数キロメートルに渡って移動し、被害地域は帯状になる特徴があります。
 ダウンバーストは、積乱雲から吹き降ろす下降気流が地表に衝突して水平に吹き出す激しい空気の流れです。吹き出しの広がりは数百メートルか ら十キロメートル程度で、被害地域は円形あるいは楕円形など面的に広がる特徴があります。
 ガストフロントは、積乱雲の下で形成された冷たい(重い)空気の塊が、その重みにより温かい(軽い)空気の側に流れ出すことによって発生します。水平の広がりは竜 巻やダウンバーストより大きく、数十キロメートル以上に達することもあります。

【出典】:気象庁ホームページ http://www.jma.go.jp/jma/index.html

藤田(ふじた)(F)スケール
 竜巻などの激しい突風をもたらす現象は水平規模が小さく、既存の風速計から風速の実測値を得ることは困難です。このため、1971年にシカゴ大学の藤田哲也博士により、竜巻やダウ ンバーストなどの突風により発生した被害の状況から風速を大まかに推定する藤田スケール(Fスケール)が考案されました。
 被害が大きいほどFの値が大きく、風速が大きかったことを示します。日本ではこれまでF4以上の竜巻は観測されていません。

【出典】:気象庁ホームページ http://www.jma.go.jp/jma/index.html

アメダス
 気象庁の無人観測施設である「地域気象観測システム」をいいます。 「Automated Meteorological Data Acquisition System」の頭文字を取って、AMeDASと略しています。
 全国約1,300ヶ所に配置された観測所から、10分ごとに電話回線を通じて観測値が自動的 に気象庁に集められています。降水 量に加えて、風向・風速、気温、日照時間のほか、雪の多い地方では積雪の深さを観測して いるところもあります。
 都府県レベルの気象現象の把握には効果を発揮していますが、集中豪雨や雷、突風などの 局地現象の把握は難しい。局地現象 に対しては気象レーダーの方が効率的であり、近年は増強される傾向にあります。

気象レーダー(きしょうれーだー)
 アンテナを回転させながら電波を発射し、半径数百kmの広範囲内で雨や雪の位置と密 度、風速や風向などを観測するもの をいいます。レーダーの種類によって観測できるものが異なります。


【防災情報等に関する用語】

解析雨量(かいせきうりょう)
 アメダスは雨量計により正確な雨量を観測しますが、雨量計による観測は面的には隙間が あります。一方、レーダーでは、雨 粒から返ってくる電波の強さにより、面的に隙間のない雨量が推定できますが、雨量計の観 測に比べると精度が落ちます。両者 の長所を生かし、レーダーによる観測をアメダスによる観測で補正すると、面的に隙間のな い正確な雨量分布が得られます。
 このように、レーダー、アメダス等の地上の雨量計を組み合わせて、降水量分布を1km四 方の細かさで解析したものを「解析 雨量」といい、30分ごとに作成されます。解析雨量を利用すると、雨量計の観測網にかから ないような局所的な強雨も把握する ことができるので、的確な防災対応に役立ちます。

土壌雨量指数(どじょううりょうしすう)
 雨が降ると、その一部は地中に浸み込みます。大雨によって大量の雨が地中に浸み込むと 、土砂災害(土石流・がけ崩れなど) の危険性が高くなります。また、地中に浸み込んだ雨は地下水となり、時間をかけて徐々に 川や海へ流れ出すため、土壌中に含 まれる水分量は急には減りません。このため、何日も前に降った雨による水分量が影響して 、土砂災害が発生することがありま す。
 これを踏まえて、降った雨が土壌中にどれだけ貯まっているかを見積もり、土砂災害の危 険性を示したのが土壌雨量指数です 。気象庁の解析雨量から全国を5km四方領域ごとに算出され、各地気象台が発表する土砂災 害警戒情報及び大雨警報・注意報の 発表基準に使用されています。

【出典】:気象庁ホームページ http://www.jma.go.jp/jma/index.html

流域雨量指数(りゅういきうりょうしすう)
 雨が降ると、河川には流域に降った雨が集められ、時間をかけて下流へと流れていきま す。このため、その場所に降った雨 が少量でも、上流域に降った雨の量が多ければ洪水の危険度が高まることがあります。また 洪水の危険度が高まる時間も、流域 の形状や降雨の様子によって変わってきます。
 これを踏まえて、河川の流域に降った雨水が、どれだけ下流の地域に影響を与えるかを指 数化したものが流域雨量指数です。 対象区域の洪水の危険度を表現します。
 流域雨量指数は、流路延長がおおむね15km以上の全国全ての河川の流域を対象として、地 表面を5km四方に分けて計算され、 実際の水位、流量を推計したものではないことに留意する必要があります。各地気象台が発 表する洪水警報・注意報の発表基準 に使用されています。

【出典】:気象庁ホームページ http://www.jma.go.jp/jma/index.html

スネーク曲線(すねーくきょくせん)
 がけ崩れや土石流など土砂災害が起きる可能性を判定するグラフのことをいいます。
 横軸を「土壌雨量指数」など長期的影響を考慮した降雨指標、縦軸を「1時間雨量」など 短時間の雨量の強さを考慮した指標とした グラフに、降雨を一定時間間隔で逐次プロットしたもので、その変化の様子が蛇の動きに似 ていることから、この曲線をスネーク曲 線と呼びます。
 過去の災害発生履歴等のデータ分布により、土砂災害の発生・非発生の関係を解析し、境 界線を設定したものを土砂災害警戒避難 基準線(CL)と呼びます。スネーク曲線がCLを超える領域に達する場合、土砂災害発生の危険 性が高いと判断されます。  下図の例は、1時間先のスネーク曲線が土砂災害警戒避難基準線を超えると予測される場 合を示したもので、あらかじめ警戒体制 や避難行動をとることが可能です。

大雨警報・注意報(おおあめけいほう・ちゅういほう)
 大雨注意報は、大雨により災害が起こるおそれがある場合、その旨を注意して行なう予報 のことです。
 大雨警報は、大雨により重大な災害が起こる恐れがある場合に、その旨を警告して行う予 報のことです。大雨警報を発表する 際には、特に警戒を要する災害を、「大雨警報(土砂災害)」、「大雨警報(浸水害)」のよう に警報名と併せてお知らせしていま す。
 各都道府県の地方気象台や指定地区の測候所が担当する地域について大雨と災害の関連を 調査し、発表の基準を決めているの で、大雨注意報・大雨警報の基準は地域ごとで異なります。
 これまで、気象庁では、隣接している市町村をまとめて「○○地域」というように、全国 を375の区域に細分して、警報や注 意報を発表してきました。しかし、「○○地域」だけでは、自分が住んでいる市町村が警報 や注意報の区域に入っているのか、 どの程度の防災対策をしておけばいいか分かりにくいという面もありました。
 そこで、平成22年5月27日からは、気象について発表を行っている7種類の警報と16種類の 注意報を市町村ごとに発表されるこ とになりました。これによって、自分が住む市町村に大雨警報や大雨注意報が発表されてい るかが分かりやすくなり、気象災害 にも備えやすくなります。

洪水警報・注意報(こうずいけいほう・ちゅういほう)
 洪水注意報は、洪水により災害が起こるおそれがある場合、その旨を注意して行う予報の ことです。
 洪水警報は、洪水により重大な災害の起こるおそれのある場合に、その旨を警告して行う 予報のことです。
 洪水警報・注意報は、対象地域にある不特定の河川の増水における災害に対して発表して います。河川を特定しないため、水 位や流量の予測は行いません。
  これまで、気象庁では、隣接している市町村をまとめて「○○地域」というように、全 国を375の区域に細分して、警報や 注意報を発表してきました。しかし、「○○地域」だけでは、自分が住んでいる市町村が警 報や注意報の区域に入っているのか 、どの程度の防災対策をしておけばいいか分かりにくいという面もありました。
 そこで、平成22年5月27日からは、気象について発表を行っている7種類の警報と16種類の 注意報を市町村ごとに発表されるこ とになりました。これによって、自分が住む市町村に洪水警報や洪水注意報が発表されてい るかが分かりやすくなり、気象災害 にも備えやすくなります。

指定河川洪水予報(していかせんこうずいよほう)
 河川の増水やはん濫などに対する水防活動のため、気象庁は国土交通省または都道府県の 機関と共同して、あらかじめ指定し た河川について、区間を決めて水位または流量を示した洪水の予報を行っています。
 指定河川洪水予報の標題には、はん濫注意情報はん濫警戒情報はん濫危険情報はん 濫発生情報の4つがあり、河川名を付して「○○川はん濫注意情報」のように発表します。はん濫注 意情報が洪水注意報に相当し、はん濫警戒情報、はん濫危険情報、はん濫発生情報が洪水警報に相当します。
 洪水予報は関係行政機関、都道府県や市町村へ伝達され水防活動等に利用されるほか、市 町村や報道機関を通じて地域住民の 方々へ伝えられます。気象庁ホームページや各関係機関・自治体のホームページからも閲覧 することができます。
 洪水予報の対象となる河川は、おおきく次の2種類に分けられます。
・国土交通省と共同で行う洪水予報
・都道府県と共同で行う洪水予報 

記録的短時間大雨情報(きろくてきたんじかんおおあめじょうほう)
 数年に一度程度しか発生しないような短時間の大雨を観測もしくは解析したときに発表す るものです。その基準は、1時間雨 量歴代1位または2位の記録を参考に、概ね府県予報区ごとに決めています。
 記録的短時間大雨情報は、大雨警報発表時に、現在の降雨がその地域にとって災害の発生 につながるような、稀にしか観測し ない雨量であることをお知らせするために発表します。居住地域、あるいは隣接地域を名指 ししてこの情報が発表されたときは 、居住地域で、あるいは、近くで災害の発生につながる事態が生じていることを意味しています。

土砂災害警戒情報(どしゃさいがいけいかいじょうほう)
 大雨による土砂災害発生の危険度が高まった時、市町村長が避難勧告等を発令する際の判 断や住民の自主避難の参考となるよ う、都道府県と気象庁が共同で発表する防災情報のことです。
 土砂災害警戒情報は、降雨から予測可能な土砂災害の内、避難勧告等の災害応急対応が必 要な土石流や集中的に発生する急傾斜地 崩壊を対象としていますが、個別の災害発生箇所・時間・規模等を詳細に特定することはで きません。また、技術的に予測が困難で ある斜面の深層崩壊、山体の崩壊、地すべり等は、土砂災害警戒情報の発表対象とはしてい ません。
 土砂災害警戒情報等が発表されていなくても、斜面の状況には常に注意を払い、普段とは 異なる前兆現象などに気がついた場合には、直ちに周りの人と安全な場所に避難するとともに、市町村役場等に連絡することが 重要です。

     

【災害に関する用語】

内水氾濫・外水氾濫(ないすいはんらん・がいすいはんらん)
 河川の水を外水と呼ぶのに対し、堤防で守られた人がすんでいる場所にある水を「内水」 と呼びます。
 大雨が降ると、側溝・下水道や排水路だけでは降った雨を流しきれなくなることがありま す。また支川が本川に合流するところでは、本川の水位が上昇すると、本川の外水が小河川に逆流することもあります。  このように、降った雨を排水処理できなく、建物や土地・道路が水につかってしまうことを「内水氾濫」といいます。 外水氾濫と比べて、浸水規模は小さいですが、いたるところで発生しやすい特徴があります。
 外水氾濫は、河川の堤防から水が溢れ又は破堤して、家屋や田畑が浸水することをいいます。外水氾濫が発生すると広 い範囲が浸水して、大被害が発生する恐れがあるので特に注意が必要です。

内水氾濫 外水氾濫

がけ崩れ(がけくずれ)
 地中にしみ込んだ雨水により、急な斜面が突然くずれ落ちる現象のことをいいます。地震 によって起こることもあり、崩れた 土砂は斜面の高さの2倍、または最大50メートルにあたる距離まで届くと言われています。 突然に発生するため、死者の割合が 高いことも特徴です。

地すべり(じすべり)
 斜面の一部あるいは全部が地下水の影響と重力によって、ゆっくりと斜面下方に移動する 現象のことをいいます。1日に数ミ リ程度で目に見えないほどですが、突然一気に広範囲で起こるため、家や田畑、道路や鉄道 などに一度に大きな被害をもたらす ことがあります。

土石流(どせきりゅう)
 山や谷にある土砂が長雨や集中豪雨などにより、一気に下流へと押し流される現象のこと をいいます。
 主に大雨が原因で起こりますが、地震で崩れた土が川にたくさん入ったり、雪どけ水が土 砂とまじったりして起こることもあ ります。また、火山の噴火のあと、積もった火山灰に雨がふって起こる土石流もあります。
 多量の土石が急激に流下し、強大な破壊力をもつため、家屋の全壊や人命の犠牲を伴うこ とが多いです。

がけ崩れ 地すべり 土石流

【イラスト提供】:特定非営利活動法人 砂防広報センター