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日本の火山情報

解説 山体写真 位置図 ハザードマップ 噴火実績図 出典
解説-北海道駒ヶ岳 (ほっかいどうこまがたけ)-
1.火山の緒元
火山名 北海道駒ヶ岳
地 域 北海道南部
標 高 1,131m
北 緯 42°03' 39''
東 経 140°40' 51'''
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2.北海道駒ヶ岳火山の概要
北海道駒ヶ岳は主に安山岩質(SiO2:58〜62%)のマグマを噴出する成層火山です。北海道駒ヶ岳の山頂部は、1640年の活動で 崩壊し、東に開いたU字型の馬蹄型カルデラになっています。このとき残った高まりが、剣が峰、佐原岳です。山体崩壊の堆 積物は、南山麓の折戸川を堰き止めて、大沼、小沼を作りました。このように、時として火山はその破壊的な活動の後に、 風光明媚な景観を形作ることもあります。山頂部の馬蹄型カルデラ内には数個の小火口や割れ目火口があり、この割れ目の 内部や火口壁沿いには噴気孔が見られます。北海道駒ヶ岳は、活動が活発化すると爆発的噴火をすることが特徴で、時には 中規模の火砕流(軽石流)、また、活動が冬季にかかると火山泥流を生じることもあります。

3.北海道駒ヶ岳火山の噴火史
記録に残っている噴火は、1640年の活動からですが、噴出した軽石や火砕流の堆積物研究から、北海道駒ヶ岳火山は約3万年 前から最近まで、火山灰、軽石、火砕流などの噴火を繰り返しています。

1640年(寛永17年)大噴火
1640年7月31日(寛永17年)の大噴火
噴火に伴って山頂部が崩壊し、馬蹄型カルデラを形成しました。崩壊した岩塊は岩屑なだれとなって海に突入し、内浦湾に 津波を発生させました。この津波で、内浦湾周辺の海岸部で700余名が亡くなりました。山頂部の崩壊後、8月2日まで軽石・ 火山灰を激しく噴出し、広範囲に噴出物を降らせ、8月下旬まで活動が続きました。この噴火での噴出物の体積は約1.25× 109m3と見積もられています。

1856年(安政3年)大噴火
1856年9月25日(安政3年)大噴火
初めに激しい軽石噴火があり広範囲に軽石、火山灰を降下させました。この降下軽石の堆積により東麓で17棟の家屋が焼失 し、2名が亡くなりました。続いて火砕流(軽石流)が発生し、南東麓の温泉場を襲い多数の死者がでました(19〜27名)。この 噴火で馬蹄型カルデラ内にできた火口は安政火口と呼ばれています。

1929年(昭和4年)大噴火
1929年6月17日〜19日(昭和4年)の大噴火
17日0時頃から噴火活動が始まりました。やがて降灰が盛んになり、17日10時頃に大噴火へと移行しました。11時に観測され た噴煙は14,000mまで達しました。午後には火砕流も発生し、降下軽石、火砕流(軽石流)、火山ガスによる被害は8ヵ町村に およびました。この噴火活動の被害は家屋の焼失・全半壊・埋没など1,915余棟、死者2名、負傷者4名、牛馬の死136頭、山 林耕地の被害も多くでました。噴出物の総体積は約5×108m3で、19日夜半にはほとんど平常の状態に戻りました。この噴火 でできた火口は、昭和4年大火口、マユ形火口、ヒサゴ形火口と呼ばれています。

4.最近の噴火活動
1996年(平成8年)噴火について
1996年3月の噴火では、昭和4年大火口の南側に南北方向の割れ目火口(長さ約200m、幅1〜2m)が形成されました。この活動で は少量の火山灰が風下側につもっただけでしたが、山頂に貯まった火山灰がその後の大雨で流れ出し、泥流となって農地な どに若干の被害を出しています。この噴火による総噴出量は12万とされています。

1998年(平成10年)小噴火について
1998年10月25日に連続微動が観測され、その後、東側の山麓で降灰がありました。噴出量は5万tとされています。

2000年〜2001年の活動
1998年の噴火以降、活動レベルが上昇し、たびたび微動が発生するようになりました。2000年9月から11月にかけて継続時間 が2〜9分の微動が7回発生し、そのうち6回で噴出物の放出が確認されました。このうち9月4日、9月28日、10月28日、11月4 日には、山麓まで降灰が達する比較的大きな噴火が発生しました。

5.噴火様式と噴火災害の特徴
北海道駒ヶ岳火山の噴火活動は、長い間隔をおいて発生する大噴火(最近は約200年程度の間隔)とその間に発生する中小規模 の活動に分けられます。大規模な噴火では、爆発的で軽石、火山灰を大量に噴出する噴火(プリニー式噴火又はプリニアン噴 火)、中規模な火砕流(軽石流)、火山ガス場合によっては山体の崩壊を伴うこともあります。火砕流や岩屑なだれが海に流れ 込むと津波が発生することもあります。大噴火と大噴火の間で発生する中小規模の活動では、小規模な噴火とそれに伴う降 灰や群発地震、噴気活動の活発化、鳴動などが起こっています。噴火活動によって堆積した火山灰などの堆積物が、冬季の 積雪の急速な融解や、降雨によって泥流となって流れ下り、山麓部に被害を与えることもあります。

6.噴火実績図
(1)北海道駒ヶ岳山頂周辺図
(2)北海道駒ヶ岳昭和4年大噴火の推移
(3)北海道駒ヶ岳昭和4年大噴火の噴出物の分布

7.ハザードマップ
北海道駒ヶ岳のハザードマップ

8.観測施設および付近の気象官署
観測機関
・北海道大学
・東京大学地震研究所
・国土地理院

付近の気象官署
・函館海洋気象台
・森測候所



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