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日本の火山情報

解説 山体写真 位置図 ハザードマップ 噴火実績図 出典
解説-岩手山(いわてさん)-
1.火山の緒元
火山名 岩手火山
地 域 岩手県西部
標 高 2,038m
北 緯 39°50' 59''
東 経 141°00' 16''
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2.岩手火山の概要
岩手富士または南部片富士とも呼ばれている岩手山。この山は、見る方向によってその姿を様々に変えます。その東側を北に向かう津軽街道から望む岩手火山はまさに富士山のようなきれいな成層火山に見ます。南側の雫石から見上げたこの山は、東西に連なる峰の高まりが西から東の薬師岳に向かって徐々に高くなり、ここから急激に北上川の低地に向けて落ち込むような姿をしています。つまり岩手火山は、真上から見ると東西方向に楕円形にのびた円錐のような形をしていおり、この形状は西側の西岩手火山と東側の東岩手火山の両火山が結合して一つになった結果によるものです。
西岩手火山は黒倉山、鬼ヶ城、赤倉岳を外輪山とする鬼ヶ城カルデラが北東方向に向かって開き、その中に御苗代中央火口丘と御釜溶岩円頂丘がある複式の火山です。その東側に位置する東岩手火山は西側より新しく、直径500mの火口を持つ薬師岳とその火口内にある丘状の小火山(中央火口丘)妙高山からなる二重式の火山です。

3.岩手火山の噴火史
歴史記録に残されている噴火の記録は主として東岩手火山での活動記録で、西岩手火山のものは鬼ヶ城カルデラ内の大地獄での小爆発が一つあるだけです。噴火記録からは、溶岩流の流出(焼走り溶岩流)、降灰・噴石の噴出が読みとれますが、東麓に分布する厚い火山灰の堆積物(ローム層)の中を見ると、何枚もの軽石やスコリアが狭在し、過去これらの軽石やスコリアを噴出する爆発的な噴火も起こしていることがわかります。また、山麓周辺には山体の崩壊に伴う岩屑流堆積物も見られ、何回も火山体の生成と崩壊が繰り返されたことを物語っています。

4.最近の噴火活動
岩手火山では、1995年9月15日から火山性の地震や火山性微動が観測されるようになり、活動が活発化してきています。これを契機にその観測態勢が強化され、各機関により地震計や監視カメラ、GPS(人工衛星を利用した全地球位置把握システム)等の多くの観測機器が設置されました。この火山活動は活動の度合いに盛衰はあるものの、現在も引き続き活動中です。

5.噴火様式と噴火災害の特徴
噴気活動
  現在は妙高火口丘内及び黒倉山山頂付近で弱い噴気活動が見られます。
群発地震・低周波地震・微動
  1998年3月から現在まで続く活動では、西岩手を中心とした浅い火山性地震、浅い低周波地震、地下約30km付近の深い低周波地震および火山性微動が、発生しています。
水蒸気爆発
  大正8年には、西岩手火山の大地獄火口で水蒸気爆発が発生しました。
降灰(火山灰の降下)
  西岩手火山の水蒸気爆発や東岩手火山での山頂噴火から発生し、主として東側に火山灰をもたらしました。
噴石
  噴火に伴って吹き上げられた岩塊が弾道軌道を描いて降下してくるもので、西岩手火山の水蒸気爆発や東岩手火山のマグマ噴火に伴って発生しました。
溶岩流
  1732年には北東麓側に焼け走り溶岩が流下しています。
泥流
  貞亨3年噴火では、冬季の活動であったため山体の積雪融解により泥流が発生し、東部山麓の集落に被害が発生しました。
スコリア・軽石の爆発的噴火
  主として岩手山東側に降下しています。貞享3年の山頂火口から噴出したスコリアは刈屋スコリアと呼ばれています。
火砕流
  貞亨3年の山頂噴火では火砕流が発生しました。
岩屑流
  岩手火山はその山体に刻まれた崩壊後からもわかるように,約20万年前から現在に至るまでに山体崩壊と火山体の再生とを少なくとも7回繰り返しています。


6.噴火実績図
(1)1686〜1687年東岩手火山、山頂噴火の総括図
(2)東岩手火山の約6000年前の三体崩壊の複元図

7.ハザードマップ
岩手火山防災マップ(岩手火山災害対策検討委員会)

8.観測施設および付近の気象官署
観測機関
・東北大学
・岩手大学
・国土地理院
・地質調査所

付近の気象官署
・盛岡地方気象台



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