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日本の火山情報

解説 山体写真 位置図 ハザードマップ 噴火実績図 出典
解説-磐梯山(ばんだいさん)-
1.火山の緒元
火山名 磐梯山
地 域 福島県北部
標 高 1,819m
北 緯 37°35' 53''
東 経 140°04' 32''
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2.磐梯山の概要
福島県の中部、猪苗代湖の北側に位置する磐梯山は、安山岩質マグマ(SiO2含有率58〜64%)を噴出する成層火山です。その山体の北側には、1888年噴火でできた大きな崩壊地形(崩壊カルデラ)が開き、その下流側には多数の小山(流れ山)が分布する岩屑流堆積物が堆積しています。この岩屑流堆積物は長瀬川を堰き止め、檜原湖、小野川湖、秋本湖や五色沼などの湖沼群が形成されました。磐梯山の山頂部には、赤埴山(1427m)、大磐梯山(1819m)、櫛ヶ峰(1686m)などのピークがあり、大磐梯山と同じぐらいの高さを持っていたといわれる小磐梯山は1888年の活動で失われました。

3.磐梯山の活動史
磐梯山の活動は、3期に分けられ、約70万年前に活動したとされる先磐梯火山、約50万年前から10万年前頃に活動した古磐梯火山(赤埴火山体、櫛ヶ峰火山体など)、約10万年前以降に形成された新磐梯火山(大磐梯火山体、小磐梯火山体など)の順に形成されました。先磐梯火山の噴出物は、1888年の崩壊カルデラ壁下部に厚さ数10mの溶岩流として観察できます。古磐梯火山の活動期には、溶岩ドーム、溶岩流、火砕流、降下火砕物(スコリア、火山弾など)を噴出しています。新磐梯火山の活動期には、山体崩壊と山体の形成を繰り返しています。

4.最近の噴火活動
有史以降の噴火活動は806年と1888年(明治22年)の2回で、前者の活動はその記述から水蒸気爆発であったと考えられています。1888年の活動については次項で詳しく述べますが、その後の1938年(昭和13年)や1954年(昭和29年)にも山崩れを発生させ、死傷者を出しています。

1888年(明治22年)の噴火活動
1888年の噴火活動では約1週間前より鳴動などの前兆現象が現れ、7月15日の朝から小磐梯山の山頂付近から噴火が始まりました。山麓部には熱を持った火山灰や暖かい雨が降りました。その後、小磐梯山頂を含む山体北側が猛烈な爆風(ブラースト)をともなって崩壊し、岩屑流が発生しました。この岩屑流は北麓の5村11部落を埋没させ、死者461名、463戸の家屋が被災しました。岩屑流堆積物は河川を堰き止め、秋本湖、小野川湖、檜原湖、五色沼などの湖沼ができ、翌年まで満水による決壊が続きました。

5.噴火様式と噴火災害の特徴
新磐梯火山の活動では、山体崩壊と火山体の形成が繰り返され、いくつかの時代の異なる岩屑なだれ(翁島岩屑なだれ堆積物、沼ノ平岩屑なだれ堆積物など)が発生しています。大磐梯や小磐梯の山体形成期には、火山砂、スコリア、火山岩塊などを噴出し、溶岩流も流下しています。

6.噴火実績図
1) 1888年噴火による岩屑流堆積地の区分
2) 1888年噴火による地形

7.ハザードマップ
磐梯山火山防災マップ

8.観測施設および付近の気象官署
観測機関
・東北大学
・北海道大学
・弘前大学
・宇都宮大学
・東京大学
・東京工業大学
・地質調査所

付近の気象官署
・福島地方気象台
・若松測候所



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