防災展示場
消防防災GIS
災害写真データベース

日本の火山・世界の火山

日本の火山情報  火山現象の解説  火山災害の解説  世界の主要火山災害  リンクページ  用語集

日本の火山情報

解説 山体写真 位置図 ハザードマップ 噴火実績図 出典
解説-焼岳(やけだけ)-
1.火山の緒元
火山名 焼岳
地 域 長野・岐阜県境
標 高 2,455m
北 緯 36°13' 25''
東 経 137°35' 24''
'位置図へ

2.焼岳火山の概要
長野県西部、岐阜県境に位置する焼岳火山は、穂高連峰の西穂高から連なる稜線上にできた火山です。その山頂部は溶岩ドームで形成され、山腹部には大きな浸食谷(ガリー)が刻まれています。焼岳の周辺には新穂高温泉、中ノ湯温泉、新平湯温泉など地熱地帯が分布していて、焼岳のすぐ南側に作られた安房トンネルの施工では、高温や温泉水の噴出など難工事が続出し、これを乗り越えてようやく開通することができました。また、大正4年の活動では、発生した泥流が梓川を堰き止めて、大正池を作ったことで有名です。

3.焼岳火山の活動史
焼岳火山の活動開始の年代は、溶岩流のK-Ar年代測定から約15,000年前と考えられています。また、その後の活動では、西側流下した火砕流堆積物に含まれる炭化物からの14C年代測定から2500年前、2000年前、1500年前の活動があったとされています。焼岳火山はその成長に伴って火砕流、溶岩流、泥流、を何度も堆積させ、最上部に溶岩ドームを形成して今の山体を形作っています。

4.最近の火山災害
歴史時代に入ってからの焼岳火山の噴火記録は、1586年(天正13年)の火山泥流による下流集落の埋没の記録がありますが、これは火山噴火とは関係がない斜面崩壊によるものと考える見方もあります。近年の活動は、1915年(大正4年)の活動で、同年6月6日の噴火では山腹に南東方向の割れ目(大正火口)ができました。この活動では、泥流が発生して東側へ流下し、梓川を堰き止めました。その結果できたのが現在の景勝地である大正池です。しかし、その後の山腹部の浸食作用によって、大正池は年々埋積が進み、その姿を変えていっています。

5.噴火様式と噴火災害の特徴
最近の噴火活動は水蒸気爆発が主体で、これに伴う降灰や噴石の降下が発生しています。1962年(昭和37年)には水蒸気爆発に伴う噴石で負傷者4名を出す災害が発生しています。また、泥流を発生する活動や、大量の降雨による泥流、土石流の発生も見られます。近年多くの観光客が訪れる上高地への途中に位置する焼岳火山は、その火山活動や斜面崩壊などの土石の流出には十分な注意を払う必要があります。

6.噴火実績図
焼岳火山の地形図(Murai、1962)

7.ハザードマップ
焼岳火山防災マップ

8.観測施設および付近の気象官署
観測機関
・名古屋大学
・東京大学
・東京工業大学
・地質調査所

付近の気象官署
・長野地方気象台
・松本測候所
・岐阜地方気象台
・高山測候所



日本の火山情報
雌阿寒岳 十勝岳 樽前山 有珠山 北海道駒ヶ岳
岩木山 秋田焼山 岩手山 秋田駒ヶ岳 鳥海山
蔵王山 吾妻山 安達太良山 磐梯山 那須岳
草津白根山 浅間山 新潟焼山 焼岳 御嶽山
富士山 伊豆東部火山群 伊豆大島 三宅島 九重山
阿蘇山 雲仙岳 霧島山 桜島



リストに戻る