防災展示場
消防防災GIS
災害写真データベース

日本の火山・世界の火山

日本の火山情報  火山現象の解説  火山災害の解説  世界の主要火山災害  リンクページ  用語集

日本の火山情報

解説 山体写真 位置図 ハザードマップ 噴火実績図 出典
解説-富士山(ふじさん)-
1.火山の緒元
火山名 富士山
地 域 静岡・山梨県境
標 高 3,776m
北 緯 35°21' 27''
東 経 138°43' 50''
位置図へ

2.富士火山の概要
静岡県と山梨県の県境に位置する富士火山は、古くから日本一の山として、和歌や文学の中などで取り上げられ、日本の文化に最も根付いている火山の一つです。日本で最も高い地であり(標高:3776m)、均整のとれた円錐形の成層火山をなす富士火山ですが、この高さと形が作られたのは以外と新しく、現在の山体(新富士火山)の始まりは約1万年程前です。富士火山はその形成の過程で、溶岩流、降下火砕物(スコリア・軽石・火山弾など)を何百枚と重ねて大きくなりました。山腹に流下した溶岩流は、水系を堰き止めて山中湖、河口湖、本栖湖、西湖、精進湖の富士五湖を形成しました。時として、形成された山体が大崩壊して岩屑なだれや泥流を発生させる事もありました。溶岩流や泥流は水を通さない不透水層となり、山麓部ではその末端から多くの湧水(忍野八海など)や滝(白糸の滝など)が見られます。

3.富士火山の形成史
富士火山形成の概念図を示します(火山形成図参照)。約70万年前〜20万年前、現在の富士火山の位置には小御岳火山と呼ばれる火山が活動していました。同時にその南側には愛鷹火山が形成されました。約8万年前、小御岳火山の南斜面から噴火が始まり、約1万5千年前までに何百回と噴火を繰り返し、古富士火山が形成されました。古富士火山の活動期には、大量のスコリア、溶岩流、火砕流を噴出し、また、山体崩壊による泥流も発生しています。山麓にはこの時期の泥流堆積物が見られます(白糸の滝の不透水層など)。その後、約1万年前から新富士火山の活動が始まりました。約1万年前から7千年前、新富士火山では粘性の低い大量の溶岩流を噴出しました。このときの溶岩流は、南側は富士市や三島市まで、北側は大月市猿橋付近まで流れ下っています。その後も新富士火山ではスコリアや溶岩流の噴出を繰り返し、山麓部に流下した溶岩流によって富士五湖が形成されました。また、新富士火山でも約2500年に東側斜面で山体崩壊が起こり、岩屑なだれが発生しています(御殿場岩屑なだれ堆積物)。

4.最近の火山災害
富士火山の最も新しい噴火活動は、宝永4年(1707年)の噴火です。

1707年(宝永4年)噴火
宝永4年の噴火は、富士火山の南東斜面(宝永第1〜第3火口)から噴火が起こり、11月23日〜12月8日の約半月間続きました。当時富士山は雪に覆われていて、高温の噴出物による融雪による泥流が発生して南東山麓の集落に甚大な被害を与えました。噴火によって吹き上げられた噴出物(軽石、スコリア、火山灰:宝永スコリアと呼ばれています)は、山麓部の須走村で一丈(約180cm)降り積もり、遠く江戸の町まで到達したことが古文書に記録されています。現在でも、東京近郊の遺跡の土壌中や、東京湾や霞ヶ浦の堆積物の間には宝永スコリア層が見つかることがあります。

5.噴火様式と噴火災害の特徴
有史以来、富士火山は約10年から200年の噴火間隙で繰り返し噴火をしています。噴火ではスコリアや火山灰を空中高く噴出し、偏西風に乗った火山灰は遠く東方向に運ばれます。宝永噴火の後、富士山東部の御殿場周辺や神奈川県西部では、耕作地が甚大な被害を受けました。場合によっては溶岩流や火砕流が発生することもあり、火口付近では直径数メートルにも達する岩塊や火山弾が降ることがあります。富士山では山頂火口だけでなく、側火山(側火口)からも噴火が起こり、宝永噴火の噴火口や大室山、二ツ山など100個以上の側火山が分布しています。

6.噴火実績図
宝永スコリアの分布と等層厚線図
過去の土砂移動図

7.ハザードマップ
富士山火山防災マップ

8.観測施設および付近の気象官署
観測機関
・東京大学
・防災科学研究所
・富士山測候所御殿場基地事務所
・甲府地方気象台
・河口湖測候所

付近の気象官署
・静岡地方気象台
・三島測候所




日本の火山情報
雌阿寒岳 十勝岳 樽前山 有珠山 北海道駒ヶ岳
岩木山 秋田焼山 岩手山 秋田駒ヶ岳 鳥海山
蔵王山 吾妻山 安達太良山 磐梯山 那須岳
草津白根山 浅間山 新潟焼山 焼岳 御嶽山
富士山 伊豆東部火山群 伊豆大島 三宅島 九重山
阿蘇山 雲仙岳 霧島山 桜島



リストに戻る