防災展示場
消防防災GIS
災害写真データベース

日本の火山・世界の火山

日本の火山情報  火山現象の解説  火山災害の解説  世界の主要火山災害  リンクページ  用語集

日本の火山情報

解説 山体写真 位置図 ハザードマップ 噴火実績図 出典
解説-伊豆大島(いずおおしま)-
1.火山の緒元
火山名 伊豆大島
地 域 伊豆諸島北部
標 高 764m
北 緯 34°43' 17''
東 経 139°23' 52''
位置図へ

2.伊豆大島火山の概要
伊豆七島の最北端に位置する伊豆大島は、北北西-南南東に延びた長径15km、短径9kmの楕円形をした七島中最大の火山島です。島の中央部には直径3〜4kmのカルデラがあり、カルデラの南東部には現在活動の活発な中央火口丘(三原山)があります。三原山の山頂には直径300mの三原山火口があります。伊豆大島の噴火活動は歴史時代にも多く記録されていて、特に三原山火口の噴火は「御神火」と呼ばれ、古くから大島観光の目玉となっています。

3.伊豆大島火山の形成史
伊豆大島火山は、およそ3万年前に海面上にその姿を現し、100〜数100年間隔で爆発的噴火を繰り返しながら山体を成長させてきました。伊豆大島火山が形成される以前、この場所には岡田火山、行者窟火山、筆島火山の3つの火山体があり、現在の伊豆大島はそれぞれの火山を覆うように成長しました。約8500年前と約1450年前には山体崩壊が起こり、岩屑なだれが発生しました。現在見られるカルデラは1450年前の山体崩壊の跡と考えられています。

4.最近の火山災害
伊豆大島の噴火活動では、三原山火口で噴火が起きる中心噴火と、山体斜面の割れ目火口や側火口から噴火が起こる側噴火が起こっています。最新の噴火活動である1986年〜1987年噴火では、その両方が発生しました。

昭和61年(1986年)噴火
1986年の噴火は11月15日から三原山火口(A火口)から溶岩噴泉を上げる噴火が始まり(写真参照)、火口には溶岩が貯まって、カルデラに向かって流れ出しました。その後、6日間は報道ヘリが大島上空を飛び回り、テレビ局のカメラがカルデラ壁の御神火茶屋周辺にならび、久しぶりの御神火を見ようと多く御観光客が伊豆大島につめかけました。11月21日16時15分から噴火活動は劇的に変化しました。突然、カルデラ内に割れ目火口(B火口列)ができ、爆発的な側噴火が始まりました。割れ目火口からは溶岩噴泉と風下側にはスコリアが大量に降り注ぎ、溶岩流がカルデラ内を流下しました。このときの火山灰は、海を隔て房総半島の館山にもとどきました。御神火茶屋周辺ではすぐに避難命令が出て、人々は元町へ向けて避難を開始しました。御神火茶屋から元町に下る道路の途中、道路の路面に亀裂が入り、段差ができていているところがありましたが、何とか自動車が越えられる段差だったので皆無事に避難できました。その後、17時45分から、カルデラ壁の外側(まさに道路に亀裂があった辺りから)に新しい割れ目火口(C火口列)が発生し、溶岩噴泉と溶岩流を噴出しました。C火口列からの溶岩流は元町方向に流下していきました。C火口列は徐々に麓の方に延びていったので(実際には標高300m付近までで割れ目の拡大は止まりました。)、マグマが地下水や海水と接触して激しい爆発を起こすマグマ水蒸気爆発の危険性も考えられ、大島町全島に避難命令が出されました。

5.噴火様式と噴火災害の特徴
伊豆大島火山の噴火には、三原山火口からの中心噴火と側火口や割れ目火口からの側噴火の2種類があります。いずれの場合も火口から溶岩噴泉を上げ、火口周辺には岩塊や火山弾を、風下側にはスコリアや火山灰を降らせます。スコリアや火山灰は農作物や牧草に大きな被害を与えます。また、地形の低い方向には溶岩流が流れ下ります。標高の低いところや海の中に火口ができると、マグマ水蒸気爆発となって、爆発的な噴火を起こすこともあります(伊豆大島南東端の波浮漁港は9世紀のマグマ水蒸気爆発でできた火口(マール)です)。

6.噴火実績図
1986年伊豆大島噴火の降下火砕物の等層厚線図

7.ハザードマップ
伊豆大島火山防災マップ

8.観測施設および付近の気象官署
観測機関
・防災科学技術研究所
・地質調査所
・東京大学地震研究所
・海上保安庁水路部
・東京工業大学
・上智大学

付近の気象官署
・大島測候所



日本の火山情報
雌阿寒岳 十勝岳 樽前山 有珠山 北海道駒ヶ岳
岩木山 秋田焼山 岩手山 秋田駒ヶ岳 鳥海山
蔵王山 吾妻山 安達太良山 磐梯山 那須岳
草津白根山 浅間山 新潟焼山 焼岳 御嶽山
富士山 伊豆東部火山群 伊豆大島 三宅島 九重山
阿蘇山 雲仙岳 霧島山 桜島



リストに戻る