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日本の火山情報

解説 山体写真 位置図 ハザードマップ 噴火実績図 出典
解説-阿蘇山(あそさん)-
1.火山の緒元
火山名 阿蘇山
地 域 熊本県中部
標 高 1,592m
北 緯 32°52' 51''
東 経 131°06' 23''
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2.阿蘇火山の概要
熊本市の中央を流れる白川の源である阿蘇山は、東西18km、南北25km、面積380km2に及ぶ巨大なカルデラ(阿蘇カルデラ)を有する火山です。カルデラの内側には現在も活動を続ける中岳や、高岳、烏帽子岳、杵島岳、住生岳、烏帽子岳等の中央火口丘群が東西方向に並んでいます。カルデラ壁は比高300mから600mの急崖になっていて、カルデラの外側はカルデラ内から噴出した火砕流堆積物などによってできた高原やなだらかな斜面が広がっています。

3.阿蘇火山の形成史
阿蘇火山の誕生は約27万年前に現在のカルデラ内部から起こった大規模な火砕流噴火から始まりました。このような大規模な火砕流噴火は約9万年前までに4回繰り返され、それぞれの火砕流堆積物は古い方から阿蘇-1火砕流、阿蘇-2火砕流、阿蘇-3火砕流、阿蘇-4火砕流と呼ばれています。この中でも4回目の阿蘇-4火砕流は、島原半島、天草下島、山口県宇部市まで到達した非常に大きな火砕流でした。これら火砕流の膨大なマグマの噴出により阿蘇カルデラが形作られました。 現在活動が活発な中岳を含む中央火口丘群の活動はカルデラ形生後、7万年余り前から始まりました。中岳の火口は南北に配列する7つの小火口の連続体で、古くから噴火の記録が残されていて(553年?:欽明天皇14年)、噴火記録の数だけでも150回を越えています。また昭和に入ってからも観光客などに被害をもたらす噴火が発生しています。

4.最近の噴火活動
1932年(昭和7年)の活動
6月、9月に活動し、11月からは黒煙、噴石を噴出する活動になりました。12月9日には空震のために阿蘇山測候所の窓ガラスが破損しましました。12月17日〜19日には噴石活動が盛んで火口付近で負傷者13名を出す被害が出た。

1953年(昭和28年)の活動
4月27日に第1火口で噴火が発生し、人身大から人頭大の噴石が高さ数百m、南西方向600mまで達しました。この噴火で、観光客6名が死亡、負傷者90名出ました。5月にも降灰が多く噴出し、農作物に大きな被害が出ました。

1958年(昭和33年)の活動
6月24日第1火口が突然爆発し、噴石は火口から2.1kmの阿蘇山測候所まで達しました。山腹一帯には多量の灰や砂が降り、死者12名、負傷者28名を出しました。

1979年(昭和54年)の活動
6月から8月にかけて赤熱した噴石を飛ばす活動が続き、火口周辺に降灰がありました。9月6日の噴火では火口北東側で死者3名、重傷2名、軽傷9名の人的被害を出し、ロープウェイの駅舎にも被害が及びました。その後も大量の降灰があり、宮崎県、大分県、熊本市へ達し、農作物へ大きな被害が出ました。

5.噴火様式と噴火災害の特徴
中岳での最近の活動では火山灰を噴出する「灰噴火」や、赤熱岩片の噴出が発生し、火口縁の外側までスコリア、火山弾、噴石を放出することもあります。また、マグマ水蒸気爆発とこれに伴う火砕サージには十分注意する必要があり、火口周辺にはシェルターなどの防災施設が設置されています。

6.噴火実績図
阿蘇火砕流堆積物の分布図

7.ハザードマップ
阿蘇火山噴火災害危険区域予測図

8.観測施設および付近の気象官署
観測機関
・京都大学
・阿蘇火山博物館
・東京大学
・地質調査所

付近の気象官署
・熊本地方気象台
・阿蘇山測候所



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