防災展示場
消防防災GIS
災害写真データベース

日本の火山・世界の火山

日本の火山情報  火山現象の解説  火山災害の解説  世界の主要火山災害  リンクページ  用語集

日本の火山情報

解説 山体写真 位置図 ハザードマップ 噴火実績図 出典
解説-雲仙岳(うんぜんだけ)-
1.火山の緒元
火山名 雲仙岳
地 域 島原半島中部
標 高 1,359m
北 緯 32°45' 24''
東 経 130°17' 40''
位置図へ

2.雲仙岳の概要
長崎県の南部、島原半島のど真ん中にそびえる雲仙岳は東西約16km、南北約15kmの広がりを持つ火山群です。これらの火山群は厚い溶岩流や溶岩ドームを主体とし、山麓部には火砕流や土石流の堆積物や山体崩壊の岩屑なだれ堆積物からなる火山麓扇状地が広がっています。また、山体の東部には眉山と呼ばれる溶岩ドームがあり、この眉山の崩壊に伴う岩屑流堆積物が島原市の南側に広がる景勝九十九島を作りました。雲仙岳の周囲には島原温泉、雲仙温泉、小浜温泉を始め多くの温泉があり、多くの観光客が訪れています。

3.雲仙火山の活動史
雲仙岳の活動は西側の古期雲仙火山が約50万年前から20万年前頃まで活動し、高岳、九千部岳などの山体が形成されました。これら古期雲仙火山の山体は、浸食が進み、断層地形なども明瞭に残されています。約10万年前頃から新規雲仙火山の活動が始まり、妙見岳、普賢岳、眉山、野岳などの新しい山体が形成されました。 有史以降の活動は1663年(寛文3年)、1792年(寛政4年)、1990年〜1995年(平成2年〜7年)の3回が知られています。

1663年(寛文3年)の活動
1663年(寛文3年)の噴火では、普賢岳の北東斜面より溶岩流(古焼溶岩)が北方向へ1km流下しました。また、翌年には、普賢岳山頂部の九十九島火口から噴火し、土石流が発生して水無川火口付近で30名余りが亡くなりました。

1792年(寛政4年)の活動
1792年(寛政4年)の活動噴火では、群発地震が発生し、普賢岳の地獄跡火口から水蒸気爆発の噴火を起こしました。その後、普賢岳の北東斜面から溶岩流(新焼溶岩)が約2km流下し、島原には多くの見物客が訪れたそうです。1792年の5月には、島原市付近の群発地震により眉山が崩壊しその岩屑流は東側の有明海に流れ込みました。これにより、対岸の熊本県側には3度にわたり津波が押し寄せ、これらの活動で約14500人が亡くなるという、我が国最大の火山災害(島原大変、肥後迷惑)となりました。

4.最近の噴火活動
1990年〜1995年(平成2年〜7年)噴火
1989年から雲仙火山周辺では微少な地震が起こるようになり、1990年11月17日には、地獄跡火口と九十九島火口より水蒸気爆発が起こりました。この活動は数日で沈静化したものの、翌1991年2月にマグマ水蒸気爆発が発生し、4月からは断続的に噴煙を上げるようになりました。5月20日には山頂部に溶岩ドームが出現し、その後成長を続けた溶岩ドームは普賢岳の火口縁を乗り越え東側へ崩落を始めました。5月24日には初めて火砕流が発生し、6月3日には成長した溶岩ドームが大きく崩壊して麓の上木場地区まで到達しました。この火砕流で、火山学者、報道陣、地元消防団員を含む43名が亡くなりました。その後も溶岩ドームは成長を続け、火砕流や土石流を頻発しました。
下流域の島原市と深江町では、警戒区域が設定され多くの人々が自宅から避難し、仮設住宅などでの生活を余儀なくされました。

5.噴火様式と噴火災害の特徴
雲仙岳の活動では、水蒸気爆発に伴う降灰や噴石が火口近傍に降下する活動や、溶岩が噴出して溶岩ドームや溶岩流を形成する活動が発生しています。一番新しい平成噴火では、溶岩ドームの崩壊に伴う火砕流が発生し、これに伴う降灰は島原半島から熊本県側まで到達しました。山体周辺で火山灰や火砕流堆積物が堆積すると、比較的少量の降雨でも土石流が発生し、下流域で被害を与える事もあります。現在では、火山砂防事業の一環として、導流堤の建設や遊砂地、砂防ダムの建設が進んでいます。また、海岸線を走る国道251号線を高架にする工事も完成し、今後も発生すると考えられる土石流に対する対策が進められています。

6.噴火実績図
雲仙普賢岳噴火のディザスターマップ

7.ハザードマップ
島原市防災マップ 深江町防災マップ

8.観測施設および付近の気象官署
観測機関
・九州大学
・島原地震火山観測所
・海上保安庁水路部
・国土地理院

付近の気象官署
・長崎海洋気象台
・雲仙岳測候所



日本の火山情報
雌阿寒岳 十勝岳 樽前山 有珠山 北海道駒ヶ岳
岩木山 秋田焼山 岩手山 秋田駒ヶ岳 鳥海山
蔵王山 吾妻山 安達太良山 磐梯山 那須岳
草津白根山 浅間山 新潟焼山 焼岳 御嶽山
富士山 伊豆東部火山群 伊豆大島 三宅島 九重山
阿蘇山 雲仙岳 霧島山 桜島



リストに戻る