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防災ことづくり




練馬区旭町連合町会(東京都光が丘消防署)



事例の概要

 練馬区旭町地区は、練馬区の北部に位置している。かつては雑木林だったが、昭和30年代頃から住宅が建ち始め、現在ではマンション・アパートを含めて5,428世帯、11,962名が生活する新興住宅地域となっている。昭和53年当時グランドハイツ(米軍施設)により消防署の管轄区域が分断されており、災害発生時に消防隊は迂回しての出場を余儀なくされ、災害が大きくなることが多かった地域であった。
 このようなことから、地域住民は平素から火災予防や地震災害などでの危機感を強く認識し、自主防災活動の必要性を強く感じていた。そこで、「自分の身は自分で守り、行政に頼ろうとしてはいけない」という合言葉で日々の防災訓練を重要視し、旭町1・2・3丁目の住民が連合で毎年1回大規模な防災訓練・避難訓練に取り組み、昭和55年3つの町会が合同で2235世帯での住民組織を結成して今日に至り22年目を迎えた。
 平成11年度も3町会連合により8月29日に、800名もの住民が参加して、防災訓練が実施された。大規模な地震発生の合図により、出火防止・避難拠点集合訓練・避難道路行動訓練・煙体験・震度体験・初期消火訓練・応急救護訓練・軽可搬ポンプ操作訓練・倒壊家屋からの救出救助訓練・一斉放水訓練などに住民一人一人が取り組んだ。
 さらに、トイレの設営や非常食づくり、夜間の避難訓練など地道に必要とされる実戦的な訓練も繰り返し実施している。また、会員に防災用ヘルメットを貸与したり、毎月1回の可搬ポンプを可動点検するなどして会員の防災意識高揚に目覚ましい成果をあげている。
 一方、応急救護にも力を入れており、平成3年から平成11年にかけて普通救命講習や応急救護訓練にも意欲的に取り組み、3,106名が受講するなどして成果をあげているところである。さらに、当町会では各個人が最低3日間は生活出来る非常食を持ち、隣接地区から避難してくる人にも飲料水を与える余裕を持つなど、高い防災意識と組織力を維持・継続し、地域の防災リーダーとして模範的な町会連合会の組織を構築している。これからの活動に対して、各行政機関からも高い評価を受け、地域での信頼の輪はとても大きいものがある。



初期消火訓練

消火訓練



応急救護訓練

負傷者搬送訓練



煙体験



苦労・成功のポイント

 マンション・アパートなどを含め5,428世帯が生活しているが、昔に比べて住民の連帯意識が年々希薄化しているとともに、住民の出入りが多いことから、地域をまとめていくには苦労がある。各町会役員の活動が着実に行われ、コミュニティ活動にも力を入れて住民が進んで積極的に参加しているのは、以前から培われた自治会組織の母体と意識が高いためであり、一人一人の行動力がしっかりしているからである。また、責任分担をはっきりさせて連帯を強め、組織と地域づくりの一環として位置づけた各種防災訓練に励んでいる。



成果・展望

 昭和53年の連合町会結成以来、昭和55年に防災住民組織を結成し、現在2,235世帯の規模まで発展している。町会主催の防災行事や祭典が活発であり、近隣で結成される防災会等への影響はとても大である。



実施期間

 昭和53年〜平成11年



事業費

 150,000円以内



団体の概要

 旭 町 地 区:5,428世帯、11,962名
 旭町一丁目:1,486世帯、3,772名
 旭町二丁目:2,226世帯、4,528名
 旭町三丁目:1,716世帯、3,662名