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応急手当の基礎知識

その他の応急手当の基礎実技


1.傷病者の管理法 (1) (2) (3) 

(1) 衣服のゆるめ方
●傷病者にとって楽な姿勢をとらせ、衣服やベルトなどをゆるめる。
●衣服は、傷病者に動揺を与えないように、できるだけ安静にしてゆるめる。

ポイント
・傷病者に意識がある場合は、よく説明をし、希望を聞きながら衣服をゆるめ、無理強いしない。

(2) 保温(傷病者の体温を保つ)
●悪寒、体温の低下、顔面蒼白、ショック症状などが見られる場合は、傷病者の体温が逃げないように毛布などで保温をする。

ポイント
・電気毛布、湯タンポ、アンカなどで傷病者を温めることは、医師から指示を受けたとき以外はしてはいけない。
・地面やコンクリートの床などに寝かせるときの保温は、身体の上に掛ける物より、下に敷くものを厚くする。
●日射病・熱射病を除き、季節に関係なく実施する。
●保温をすることによって、圧迫感を与えないように注意する。
●服がぬれているときは、脱がせてから保温をするようにする。

図56
(3) 体位の管理法
●傷病者に適した体位(姿勢)を保つことは、呼吸や循環機能を維持し、苦痛を和らげ、症状の悪化を防ぐのに有効である。
●傷病者の希望する、最も楽な体位をとらせる。
●体位を強制してはいけない。
●体位を変えてやる場合は、痛みや不安感を与えないようにする。

1.)仰臥位(仰向け)
・背中を下にした水平な体位である。
・全身の筋肉などに無理な緊張を与えない。
・最も安定した自然な姿勢である。
図57
仰臥位(仰向け)

2.)膝屈曲位
・仰臥位で膝を立てた体位である。
・腹部の緊張と痛みを和らげる姿勢である。
・一般的に、腹部に外傷を受けた場合や、腹痛を訴えた場合に適している。
図58
膝屈曲位

3.)腹臥位
・腹ばいで、顔を横に向けた体位である。
・食べた物を吐いているときや、背中にけがをしているときに適している。
図59
腹臥位

4.)回復体位(側臥位)
・傷病者を横向きに寝かせ、下あごを前に出して気道を確保し、両肘を曲げ上側の膝を約90度曲げ、後ろに倒れないようにする体位である。
・吐いた物を口の中から取り除きやすい。
・窒息防止に有効である。

ポイント
・意識のない傷病者に適している。

5.)半座位
・上体を軽く起こした体位である。
・胸や呼吸の苦しい傷病者に適している。
・頭にけがをしている場合や、脳血管障害の場合に適している。
図60
半座位

6.)座位
・座った状態でいる体位である。
・胸や呼吸の苦しさを訴えている傷病者に適している。
図61
座位

7.)足側高位
・仰臥位で足側を高くした体位である。
・貧血や、出血性ショックの傷病者に適している。
図62
足側高位

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