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応急手当の基礎知識

救命手当の基礎実技


心肺蘇生法

4.小児・乳児・新生児の心肺蘇生法の手順 (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8)

・以下の手順で、○の項目は、成人の場合とおおむね同じであるので「成人」の該当項目を参照のこと。

(1) 意識を調べる
●刺激を与えて反応を見る。

(2) 助けを呼ぶ(意識がなく、ぐったりしている場合は、すぐに助けを呼ぶ)
○救助者が2人以上いる場合には、1人が119番通報し、もう1人が心肺蘇生法を実施する。
●もし、助けを呼んでもだれもいない場合(救助者が1人しかいない場合)で、心臓病の既住歴がない小児・乳児・新生児については、まず、以下の心配蘇生法(気道の確保、人工呼吸、心臓マッサージ)を1分間実施し、その後に119番通報する。そして、また戻って心肺蘇生法を続ける。

(3) 気道の確保
○頭部後屈あご先挙上法により、気道の確保を行う。
○もし、首のけがが疑われる場合には、下顎挙上法により気道の確保を行う。

(4) 呼吸を調べる
○頬を口・鼻に寄せて、十分な呼吸をしているか、10秒以内に調べる。
○呼吸が感じられないか、不十分な場合には、直ちに口対口人工呼吸(または口対口鼻人工呼吸)を開始する。
○十分な呼吸が感じられるならば、回復体位にする。

(5) 人工呼吸(口対口人工呼吸法、口対口鼻人工呼吸法の実施)
●呼吸がなければ、まず、2回息を吹き込む。
図35:口対口人工呼吸
口対口人工呼吸
図36:口対口鼻人工呼吸
口対口鼻人工呼吸
a 小児に対する口対口人工呼吸
b 乳児・新生児に対する口対口鼻人工呼吸
・口と鼻を同時に自分の口に含む。もし同時に覆えないときは、口を閉じた状態で口対鼻人工呼吸でもよい。

(6) 循環のサインを調べる
○十分な人工呼吸を2回行って、呼吸の有無、咳の有無、体の動きの有無を、10秒以内に調べる。これらの動きがなければ、直ちに心臓マッサージを開始する。
○循環のサインがあれば、気道を確保して人工呼吸を続ける。

(7) 心臓マッサージ(胸骨圧迫心臓マッサージの実施)
●小児の場合
・片方の手の付け根で、胸骨の下半分の部位を、胸の厚さのおおよそ1/3くぼむまで圧迫する。
・床面が固く平らなところで行う。もし、ベッドやソファに倒れているときは、循環のサインがないことを確かめた後に床面に移す。
●乳児・新生児の場合
・片手の2本の指(中指・薬指)で、左右の乳首を結ぶ線より指(横)1本分下の部位を、胸の厚さのおおよそ1/3くぼむまで圧迫する。

対  象 圧迫の部位 圧迫の方法 圧迫の程度 圧迫の速さ
小児
(1歳以上〜8歳未満)
胸骨の下半分 片手の付け根で 胸の厚さのおおよそ1/3くぼむまで 約100回/分
乳児
(1歳未満)
乳首を結ぶ線より指()1本分だけ下側 中指・薬指の2本で 少なくとも
約100回/分
新生児
(生後28日未満)
約120回/分

図37
小児
図38
乳児・新生児
図39 図40

(8) 心肺蘇生法の実施(心臓マッサージと人工呼吸の組み合わせを続ける)
●小児の場合
・気道を確保した状態で、胸骨圧迫心臓マッサージ5回を、口対口人工呼吸1回のサイクル(5:1)を続ける。
・2〜3分ごとに、循環のサインを調べる。
●乳児・新生児の場合
・気道を確保した状態で、乳児の場合は胸骨圧迫心臓マッサージ5回と、口対口鼻(または口対鼻)人工呼吸1回のサイクル(5:1)を続ける。新生児の場合は、3:1のサイクルを続ける。
・2〜3分ごとに、循環のサインを調べる。

対  象 心臓マッサージと人工呼吸の組み合わせ 1回の組み合わせ
心臓マッサージ 人工呼吸
小児
(1歳以上〜8歳未満)
5:1 約100回/分の速さで5回 吹き込みに1〜1.5秒かけて1回
乳児
(1歳未満)
少なくとも約100回/分の速さで5回
新生児
(生後28日未満)
3:1 約120回/分の速さで5回 吹き込みに1秒かけて1回


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