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3 火山噴出物による直接的災害

大規模火砕流

 大規模火砕流は、到達距離数100km、分布範囲数1,000km2に及ぶ場合がある。
 有史後、日本で発生した記録はないが、南九州一帯に分布するシラスは、約2万2,000年前、姶良カルデラを中心に噴出された大規模火砕流(入戸火砕流)の堆積物である。その到達距離は約100kmに及び、標高700mの山地をも越えて分布する(図1.3.9)。一時は南九州全土を覆ったと考えられる。
 同様の大規模火砕流は、有史前には九州、北海道のほか、十和田などでも発生した証拠があり、中心には必ず巨大なカルデラが形成されている(図1.3.10)。
 もしこの規模の火砕流が現代に発生したとすると、死者数は数百万人にのぼるものと予想される。
図1.3.9 シラス(入戸火砕流堆積物)の分布
図1.3.10 数万〜6000年前に噴出した広域火砕流堆積物(抜枠)の分布
1.摩周軽石流(摩周カルデラ)
2.屈斜路軽石流(屈斜路カルデラ)
3.御鉢平軽石流(御鉢平カルデラ)
4.支笏軽石流(支笏カルデラ)
5.八戸火砕流(十和田カルデラ)
6.阿蘇4火砕流(阿蘇カルデラ)
7.入戸火砕流(姶良カルデラ)
8.幸屋火砕流(鬼界周カルデラ)