防災展示場
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3 火山噴出物による直接的災害

小規模火砕流による被害(1) 浅間山1783年噴火の火砕流

 火砕流(熱雲)は、数100℃から1000℃の高温、時速100kmを超える速度で斜面を流下するため、避難は困難である。発生頻度は比較的低いが、かつて日本でも1783年(天明3年)浅間山噴火(鎌原火砕流)、1822年(文政5年)有珠山噴火などで小規模な火砕流による災害が発生している。最近では雲仙火山1990〜95年(平成2〜7年)の噴火で大きな被害をもたらした。
 1783年浅間山噴火の際発生した鎌原火砕流は、周囲の土砂を巻き込みながら流下し鎌原村を直撃した。かって図1.3.7のようであった村は全滅し、火砕流の下に埋没した。小高い観音堂へ逃げて助かった人は93人にすぎず、その後の洪水も含め、犠牲者は1,400人にのぼるといわれる。
 またこの時の噴火では、吾妻火砕流と呼ばれる中間型火砕流も発生している。中間型火砕流は1108年(天仁元年)浅間山噴火(追分火砕流)、1929年(昭和4年)北海道駒ヶ岳などでも発生している。
 雲仙火山1990〜95年の噴火で大きい被害を生じさせたのは火砕サージであった(火砕サージの項参照)。
 流紋岩・デイサイトの火山に多いが、中間型火砕流では安山岩質のこともある。
 火砕流の被害の回避・軽減には噴火の予知と迅速な避難が必要である
図1.3.7 活気あふれる宿場町だった鎌原村