防災展示場
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3 火山噴出物による直接的災害

火砕流-(4) 火砕流堆積物

 火砕流は基本的に重力によって駆動されるため、地形的低所にそって流下する傾向がある。規模が小さいほどその傾向は顕著であり、厚さは地形により一定しない。流体的なふるまいの結果、平坦な堆積面を残しやすく、大規模な場合は火砕流台地をつくる。
 堆積物は本質物質(噴火時まで液体であったマグマの破片物質)とその粉砕細粒物が主体。外来岩片をも巻き込んで、分級の程度が悪い(粒径が不揃い)のが特徴。本質物質のちがいなどから、火山灰流・軽石流・スコリア流・ブロックアンドアッシュフローなどとも区別される。本質物質の発泡度と規模との間にはおおまかに正の相関が認められる。
 堆積物は当初高温であるため、地表を掃過中に取り込んだ樹木の炭化物を含み、酸化による赤色表面に覆われることが多い。本質物質の熱残留磁気は定方位に揃うのが一般。多量に堆積し高温が保たれると、圧密現象を伴って、溶結凝灰岩を生ずる。阿蘇カルデラの周辺に分布するものはその好例。