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3 火山噴出物による直接的災害

火砕流-(2) 発生様式

 火砕流は、爆発的噴火に伴って軽石などのマグマの発泡破片を初生的に生じて発生するのが一般的である。しかし、小規模な火砕流の場合、一旦地表に噴出した粘性の高い溶岩(厚い溶岩流や溶岩ドーム)の一部が崩壊して二次的に発生することもある。ここではこの2つを初生型・二次崩落型の2つに区別して述べる。

(1)爆発的噴火に伴って火口から噴き上げられた軽石などのマグマの破片物質が重力に従い、一団となって地表斜面を掃過する型。大規模な噴煙柱の崩壊や、火口からの噴きこぼれにより、火口から全方向に流下する可能性がある。大〜中規模(10km3以上〜1km3〜0.01km3)の火砕流の殆どはこれであり、規模の大きなものはカルデラ形成に関与する。最近の例にピナツボ1991年がある。
(2)一旦地表に噴出した粘性の高い溶岩(厚い溶岩流や溶岩ドーム)の先端など一部が崩壊して発生する型。流下方向の限られることが多く、一般に小規模(0.01km3以下)である。従来「熱雲」と呼ばれたものの多くはこれ。雲仙1991〜95年噴火で発生した火砕流はこの典型。インドネシアのメラピ火山で以前から頻発していたため、「メラピ型」の呼び名がある。溶岩の一部が爆発を伴って崩壊し初速をもって発生する場合は「プレ型」と区別される。これらに対し、初生型のものを「スフリエール型」とよぶことがあるが、小規模なものに限られ、大〜中規模火砕流には用いない。
表1.3.3 火砕流の区分
図1.3.5 火砕流発生様式の模式図