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3 火山噴出物による直接的災害

火山ガス災害の発生と対策

 火山ガスによる災害は、噴火時を除けば、主に1)火山ガスが噴出していること、2)近くにガスが溜まりやすい地形があること(浴槽では換気が悪いこと)、3)気象条件(無風、曇天、逆転層の形成)、4)ガスが溜まっている場所に近づく、の4要素によって発生する。このうち1と2は火山地帯では良く見られる要素であるが、これに要素3、4が重なることは偶然性が高い。しかし、実際には前述した「火山ガス災害の事例」でまとめたように、日本の火山地帯では多くのガス災害が発生している。
 また、死に至らない事例まで含めると火山地帯での発生確率は高く、今後も火山ガス災害の発生が予想される。
 火山ガス災害の発生防止対策として、行政レベルでは
 1)火山ガス噴出地点を調査し、ガスの種類と危険度を把握する。
 2)調査に基づき、危険区域を設定し、立ち入り禁止柵などを設置する。
 3)同時に、火山ガスの危険を知らせる情報板を設置する。
 4)また、必要があれば自動警報システムなども設置する。
など必要な措置をとることと併せ、行動する個人は、
 1)火山や火山ガス、救助法などについての最低限の知識を持つ。
 2)案内板などに注意し、どのような場所で行動するか認識する。
 3)火山ガスが噴出している場所や近くの谷地形、窪地に近づかない。
 4)臭気を感じたり、咳き込んだり、気分が悪くなったら、直ちに風通しの良い高い場所に移動する。
 5)しかし、H2Sは高濃度になると“卵の腐った臭い”が感じなくなること、今回の安達太良山のように低温のガスが噴出している場合は、その噴出が視認できないこと、八甲田山のようにCO2が原因の場合は、ガスの噴出が見えず、臭いもないことなどから決められたルートからはずれない。
など自ら身を守る努力によって、火山ガス災害の発生はかなり防止できる。