防災展示場
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3 火山噴出物による直接的災害

溶岩流による被害

 溶岩流は粘性の低い玄武岩質のものでも流下速度は時速30km前後であり、また流路が予測できることが多い。したがって、時速100kmに達する火砕流や火山泥流のように、大きな人的被害が発生することは少ない。安山岩質もしくはデイサイト質溶岩を産する場合が多い日本の火山の中で、三宅島は、伊豆大島などとともに、比較的流下速度の大きい玄武岩質溶岩を流出する。しかし、1962年(昭和37年)や1983年(昭和58年)の噴火では、死者、行方不明者は発生していない。アイスランド南方のヘイマエイ島1973年の噴火で玄武岩溶岩流が集落に迫った際に、海水を溶岩流に放水して停止させ、港が溶岩で埋没するのを救った。
 溶岩流は、山林や耕地、建物や道路、その他の公共施設を焼き払い、埋没させ、社会的経済的に大きなダメージを与えることが多い。都市全体を壊滅させる場合もあり、復旧は非常に困難である。そのため、溶岩流の停止や流路変更などの応急対策に期待がかかっている。
(→溶岩流対策)
表1.3.2 1983年三宅島噴火による被害

*5 東京消防庁:昭和58年(1983年)三宅島噴火災害に伴う支援活動,1984

図1.3.3 1983年溶岩と噴火口列の分布図

*4 曽屋龍典・宇都浩三・須藤 茂:三宅島火山1983年10月3日の噴火,地質ニュース,NO.352,1983