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3 火山噴出物による直接的災害

火山ガス災害の事例

 日本で発生した火山ガス災害の主な事例を表1.3.7に示した。表に示したように日本ではしばしば死に至る火山ガス災害が発生しており、これら災害の原因となったガス成分はH2Sが多い。阿蘇山のガス災害はSO2が原因である。SO2は「火山ガスとその危険性」の項の図1.3.19に示したように比較的低濃度で咳き込むなどの症状が起こるため、喘息の持病のある人が被害に遭っている。また、最近青森県八甲田山麓で発生した火山ガス災害はCO2が原因で、日本では初めてのCO2による人的ガス災害であった。CO2によるガス災害は外国ではしばしば発生している。1986年にアフリカ・カメルーンのニオス湖では、湖水に溶けていた約0.6〜1km3のCO2が斜面を流れ下り、1,734人と約7,000頭の牛が死ぬというガス災害が発生した。同国ではその2年前にも別の湖から噴出したCO2によって37名が亡くなっている。また、インドネシアのディエン高原でも1979年に噴火によってして噴出したCO2で142名が亡くなる災害が発生している。
表1.3.7 1950年以降に日本で発生した主な火山ガス災害
表1.3.7には死亡事故のみの事例を示したが、死には至らない火山ガスによる中毒事故は各地で多数発生している。