防災展示場
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3 火山噴出物による直接的災害

火山礫・火山岩塊による被害

 火山噴火に伴い、空中に噴出される火山砕屑物のうち、粒径2km以上64kmまでのものを火山礫、64km以上のものを火山岩塊と呼び、それらは火山灰(粒径2km以下)と同様にほとんどの噴火で噴出される(表1.3.6)。
 火口からの弾道射出による火山礫・火山岩塊の到着距離は、噴火の規模によって異なり、火口から数100mにしか及ばない例から、10kmを超える例まである。図1.3.14は桜島の例である。
 1783年(天明3年)浅間山噴火では、火口から10km離れた軽井沢宿に大量の焼け石が降り、家屋の炎上、直撃による死亡者も発生し、パニック状態になった。また、1707年(宝永4年)富士山噴火でも10km離れた所で焼け石落下のために山火事が発生している。
 一方、火口から1km以内までしか到達しない場合でも、最近の観光開発に伴い火口付近で噴石が観光客を直撃する災害が後を絶たない。1979年(昭和54年)阿蘇山噴火の際に死傷者14人を出した災害はその典型例である。
表1.3.6 火山砕屑物の分類

*1 横山 泉・荒牧重雄・中村一明編:岩波講座地球科学7,火山,岩波書店,1979

図1.3.14 桜島における落下点と最大径(5mm以上)が確認された噴石分布図(1955〜1981)