防災展示場
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5 避難に関する基礎知識

2.的確な避難のために考慮すべき事項

避難する決断の決め手となった情報

 平成10年8月末北関東・南東北豪雨災害の際の住民行動に関し、東京大学社会情報研究所は栃木県那須町の住民450名(水害の被害が大きかった余笹川・黒川流域に在住の世帯主またはそれに準ずる人)を対象としたアンケート調査(以下「東大社会情報研究所那須町アンケート調査」という。)を行ったが、この中で実際に避難した人に対し「避難する決断の決め手となった情報」について尋ねている(複数回答)。結果は、「今後の雨量に関する情報」が31.5%で最も多く、次いで「川、ダムの増水の状況に関する情報」28.4%となっている。「那須町長が出した避難勧告やそれに関する情報」は12.5.9%で、降雨量や川の増水など具体的な気象情報よりも低い結果となっている。どのような内容を盛り込んで住民に対し避難勧告・指示その他の情報を伝達すべきか、一つの検討素材である。
図2.5.23 避難する決断の決め手となった情報(複数回答)

*43 福田充,中森広道,廣井脩,森康俊,馬越直子,紙田毅;「平成10年8月那須集中豪雨災害における災害情報と住民の避難行動」,「東京大学社会情報研究所調査研究紀要」No.14,p219,東京大学社会情報研究所,2000