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3 防災気象情報

波浪モデルの高度化と高潮モデルの導入-1

 台風や発達した低気圧によって、広い範囲で高波が発生すると、海上・沿岸で波浪による災害の発生の危険性が高まる。また、台風が沿岸に接近・上陸する場合、高潮が発生し、沿岸で浸水が発生する。このような災害の防止・軽減に向けて、気象庁は波浪警報や高潮警報等を発表しているが、これらの警報の適切な発表のために技術開発を進めてその精度向上を図っている。
1 数値モデルによる波浪予測の高度化
 気象庁では、波浪予報業務のために天気予報と同様に数値波浪予測モデル(全球、近海、沿岸波浪モデル)を運用している。このうち全球波浪モデルと近海波浪モデルにおいて、物理法則の適用方法を改良し、平成10年4月から運用を開始した。数値波浪予測モデルは、理論に基づいた計算式により洋上の波浪の数値計算を行うもので、(1)風による発達、(2)砕波等による減衰、(3)波と波の相互作用の3つを考慮している。これらのうち、今回の高度化では(3)「波と波の相互作用」の計算方法を改善した。新しいモデルにより、発達した低気圧付近や台風に伴う波の高い海域で、波高が急速に高まっていく様子や波高の最高値が改善される等、予測精度が向上した。
図2.3.10 東シナ海ブイによる波高の観測値と新旧波浪モデルによる波高の推算値(1998年1月)

*27 気象庁;「平成12年度今日の気象業務」