防災展示場
消防防災GIS
災害写真データベース

2 風水害の種類別の基礎知識

4.風害

風倒木被害

 台風などに伴う暴風による風倒木被害は、林木の根返り、幹折れ等森林の直接的な被害のほか、林地の崩壊を招き、土石流、流木の発生などにより下流地域に大きな被害をもたらし、また、樹勢衰弱に伴う病害虫の発生等の危険も増大する。
 大規模な風倒木被害を伴う暴風は、台風、温帯低気圧などによって発生した強風によるものであり、平均風速20m/s位から危険となり、30m/s位で大風害が発生しやすい。台風は平均4回/年の頻度で上陸しているが、昭和62年から平成8年までの10年間の発生頻度は図2.2.33のとおりとなっており、九州中部以南に集中し九州ではほとんどの市町村で過去10年間に1回以上の風倒木被害が起きている。また、全国的に見ると、九州、山口、四国、紀伊半島、中部太平洋岸、房総半島、青森、秋田の地域が風倒木被害の発生が多くなっている。
 風倒木被害の大きさは、風向・風速のほか樹種、林相、地形、土壌等の因子によって左右される。被害が発生しやすい場所としては、大地形では、山岳や山脈の風の前面、高山から吹きおろしを受ける所、風向と一致した広く長い渓谷、大山岳の中腹、山麓地帯等。局所地形では、風向に直面する斜面や谷筋、風向斜面にある窪地や鞍部等で発生しやすい。
図2.2.33 風倒木被害の全国発生分布(1987〜1996年)

*24 林野庁;「森林被害に強い森林づくりのための基礎調査報告書」,p202,1999

表2.2.4 過去10年間における主な風倒木被害2)(単位:面積ha、被害額百万円)

*25 「林野庁業務資料」,2000