防災展示場
消防防災GIS
災害写真データベース

2 風水害の種類別の基礎知識

3.土砂災害 (地すべり・がけ崩れ(崩壊)・土石流)

土石流の発生

 土石流は山地の崩壊が引き金となって発生するケースがほとんどだから、土石流の発生に関する雨量も斜面崩壊と同様と見てよい。図2.2.18は鹿児島県出水市針原川土石流災害発生時(平成9(1997)年7月10日)の雨量である。この場合には、豪雨のとぎれた無降雨期に災害が発生している。川の水位が通常より下がっていたというから、恐らく上流では、もっと早く豪雨期に山崩れが発生していたのであろう。なお、カルデラ壁のような水無川では地下水増加も土石流発生に関与する。実際に雨が降っていなくても長雨が続いた場合には注意が必要である。
 火山泥流の場合には、火山灰や降下火砕物がまだ十分定着していないし、植生が破壊されている,ケースが多いため、ごく僅かの降雨でも発生する。噴火がおさまってもしばらくの間は十分な注意が必要である。
 なお、土石流の発生するところは、やはり斜面崩壊の頻発する地域と一致する。西日本に多い。発生件数の割合で見ると、土石流は全土砂災害の約2割である。
図2.2.18 鹿児島県出水市針原地区土石流災害発生時(平成9年7月10日)の雨量

*15 出水消防署資料より作成

図2.2.19 土砂災害の種類別発生件数割合・死者行方不明者発生割合(昭和54年から平成10年までの合計)

*16 国土庁編;「防災白書(平成12年版)」,p174より作成