防災展示場
消防防災GIS
災害写真データベース

2 風水害の種類別の基礎知識

3.土砂災害 (地すべり・がけ崩れ(崩壊)・土石流)

土石流

 土石流は、豪雨時に水を多量に含んだ土石が渓流に沿って急速に流下する現象である。先頭に巨大な岩塊や流木を含んだ盛り上がり(段波)が来て、その後、細粒物質や洪水流が続く。段波が何度も襲うこともある。水を多量に含むため流動性に富み、崩壊に比べて非常に遠くまで到達する。上流部の山崩れが引き金になることが多く、崩壊土砂が渓流を埋めた場合には、一時的な天然ダムが形成される。したがって、一時的に川の水が流れなくなるが、これは土石流の前兆現象である。速度は時速60kmを超すものもあり、とても逃げ切れない。多数の人的被害を伴うので、事前の避難が肝要である。また、巨岩を含むため破壊力も強烈で、運動量が大きいことから本来の流路とは無関係に直進する傾向がある。渓流が平地に出たところでは、沢の真正面に集落を立地するのは好ましくない。
 活火山の活動に伴って発生する泥流も土石流の一種である。雲仙普賢岳や有珠山・三宅島雄山などの噴火活動の後、しばしば泥流が発生したのは記憶に新しい。
図2.2.16 鹿児島県出水市針原地区土石流災害被災状況図

*14 建設省国土地理院;「鹿児島県出水市針原川土石流災害(平成9年7月梅雨前線豪雨)調査報告書(国土地理院技術資料D・1-No.351)」,p62,1998

図2.2.17 鹿児島県出水市針原地区土石流災害被災写真