防災展示場
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2 風水害の種類別の基礎知識

3.土砂災害 (地すべり・がけ崩れ(崩壊)・土石流)

斜面崩壊-2 節理に起因する崩壊

 節理に起因する崩壊は、当然のことながら節理の発達する岩石に多い。火山岩や溶結凝灰岩には冷却に伴う柱状節理が発達するので、転倒崩壊を起こしやすい。柱状節理の発達するところは断崖絶壁や渓谷になりやすいから、観光地化されているところが多く、人的被害を伴いがちである。花崗岩や硬質砂岩などは直交する3方向の節理がよく発達するのでブロックを生産しやすく、落石が発生しやすい。
一方、水中に噴出し固結した水冷火砕岩は、あまり節理が発達していないので、石油地下備蓄基地などの建設には好都合だが、ひとたび崩壊すると豊浜トンネルや第2白糸トンネルのように100mに達する巨大な岩盤が崩落することになり、被害が甚大となる。
どのようなタイプであれ、斜面崩壊の運動速度は極めて大きく、地すべりと違って逃げることは不可能に近い。したがって、前兆現象に注意し、事前の避難が肝要である。
図2.2.11 北海道島牧村「第2白糸トンネル」崩落(H9.8.25)現場(建設省土木研究所砂防部提供)