防災展示場
消防防災GIS
災害写真データベース

2 風水害の種類別の基礎知識

3.土砂災害 (地すべり・がけ崩れ(崩壊)・土石流)

斜面崩壊-1 崩壊の定義

 山崩れ・がけ崩れ及び人工斜面(のり面)が崩れることを総称して斜面崩壊ないし単に崩壊とよぶ。崩壊には、地表部分の風化が進行して、厚い表土が形成されると力学的に弱くなってすべる表層すべりタイプ、岩石の割れ目(節理)に起因して、柱状の岩石が倒壊する転倒崩壊や落石、さらには数10mもの巨大な岩盤が崩落する岩盤崩落などがある。表層すべりは風化に起因するゆえ、地質の如何に関わらず、急傾斜の斜面ならどこでも発生する可能性がある。風化が進行して表土がだんだん厚くなると、斜面傾斜との関係で耐えきれなくなったときに崩壊する。したがって、崩壊には周期性があり、崩壊輪廻という。周期は、岩石自体の風化しやすさ、その地域の気候条件、斜面の傾斜角などによって異なるが、数10年から数100年のオーダーである。地質に関わらずと述べたが、もちろん、もともと力学的に弱いシラス(火砕流堆積物の非溶結部)やマサ(風化花崗岩)などの分布する地帯では多発する傾向がある。前者の例が平成5(1993)年の鹿児島豪雨災害であり、後者の例が平成11(1999)年の広島豪雨災害である。
図2.2.10 崩壊輪廻