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2 風水害の種類別の基礎知識

2.高潮害

高潮の被害

 高潮による被害は、誘因である高潮による最高潮位が大きく、素因である臨海低地の標高が低いほど大きくなる傾向がある。前述の高潮常習地帯の多くでは、この関係が歴史的に認められる。たとえば、昭和34(1959)年の伊勢湾台風高潮による高潮浸水域と地形を比べると、江戸時代の新田干拓地が、当時のほぼ海岸線に位置する東海道本線まで浸水している。図2.2.6は伊勢湾台風浸水状況図であり、臨海部ほど湛水時間が長いことが見出される。
 このほかに、江戸時代に海岸低地の塩田であって、その後宅地化した周防灘沿岸に代表される瀬戸内海沿岸各地は、台風の進路によっては大きな高潮被害が発生する危険性がある。図2.2.7は平成11(1999)年の台風第18号による熊本県不知火町松合地区の浸水状況であって、かつて塩田であった地区が水没している。
図2.2.6 伊勢湾台風浸水状況図
図2.2.7 熊本県不知火町松合地区の高潮氾濫