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3 観測と地震予知

震度階

 「震度階」とは地震動の強さを表す尺度となるもので、「震度階級」とも呼ばれる。我が国最初の震度階級は1884年(明治17年)に定められたとされており、これが現在の気象庁震度階級の元となっている。当初は微、弱、強、烈の4階級であったが、1898年(明治31年)に弱と烈をそれ ぞれ二分割して0(感覚ナシ)を加えた7階級(震度0から6)となり、1949年(昭和24年)には前年に起こった「福井地震」の被害をふまえて震度7を加えた8階級となった。1996年(平成8年)4月からは震度計によって算出される計測震度に基づいて8階級に分けることとなり、同年10月以降 は 震度5と6をそれぞれ5弱、5強のように2分割して10階級となった。なお外国においては、 気象庁の震度階級とは異なる改正メルカリ震度階級及びMSK震度階級等を用いている。
 従来は、震度を決定するために、地震発生時の人体感覚(体感)や家具、家屋など周囲の物体、構造物などへの影響内容を記した「震度階級」の表を定めて参照していた。現在は震度計により算出された値により震度階級を分けるため、それぞれの震度階級でどのような被害が予測されるかを判断するために、「気象庁震度階級関連解説表」(表1.3.1)を参照する。この「気象庁震度階級関連解説表」は、震度観測を完全に震度計によるものに切り替える際に作成したもので、社会情勢の変化等により解説項目及び内容が不適切となった場合は、適時内容を改修することとしている *49)
図1.3.2 気象庁の震度観測点 
表1.3.1 気象庁震度階級関連解説表 
 震度は、地震動の強さの程度を表すもので、震度計を用いて観測します。この「気象庁震度階級関連解説表」は、ある震度が観測された場合、その周辺で実際にどのような現象や被害が発生するかを示すものです。この表を使用される際は、以下の点にご注意下さい。
(1) 気象庁が発表する震度は、震度計による観測値であり、この表に記述される現象から決定するものではありません。
(2) 震度が同じであっても、対象となる建物、構造物の状態や地震動の性質によって、被害が異なる場合があります。この表では、ある震度が観測された際に通常発生する現象や被害を記述していますので、これより大きな被害が発生したり、逆に小さな被害にとどまる場合もあります。
表1.3.1 気象庁震度階級関連解説表−(つづき。震度5弱以上での建物,ライフライン,地盤などの状況) 
(3) 地震動は、地盤や地形に大きく影響されます。震度は、震度計が置かれている地点での観測値ですが、同じ市町村であっても場所によっては震度が異なることがあります。また、震度は通常地表で観測していますが、中高層建物の上層階では一般にこれより揺れが大きくなります。
(4) 大規模な地震では長周期の地震波が発生するため、遠方において比較的低い震度であっても、エレベーターの障害、石油タンクのスロッシングなどの長周期の揺れに特有な現象が発生することがあります。
(5) この表は、主に近年発生した被害地震の事例から作成したものです。今後、新しい事例が得られたり、建物、構造物の耐震性の向上などで実状と合わなくなった場合には、内容を変更することがあります。