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3 観測と地震予知

震度観測-(2) 震度計と検定

 気象庁初の震度計(90型)の展開を1991年(平成3年)から開始し、1994年(平成6年)からは改良型(93型)に切り替えて展開を進めた。その当時は、建築物の倒壊率等を詳しく調査したうえで震度6か7かを判定していたため、それらの震度計は震度6までしか観測・通報できない仕様となっていた。
 ところが1995年(平成7年)の「阪神・淡路大震災」では甚大な被害を伴う震度7の地域が発生し 、早期災害対応の重要性が改めて確認されたため、震度7であっても確実かつ迅速に通報できる震度計の整備が要請された。この地震では上下動成分においても大きな加速度が観測されたため、従来からの水平成分に上下成分を加えた3成分合成加速度値により震度を算出する方法を採用することとなった。また各成分における計測可能な最大加速度値を従来の1G(980cm/s2)から2G以上に拡張し、波形データを収録する際のサンプリングレートも50Hzから100Hzに上げることとなった。
 このような新しい規格に基づいて開発された 震度計が、95型震度計である *47)
 このように、地震発生時の初動対応等を図るうえで震度の情報は大変重要と言えるが、それだけに震度計の算出する震度は正確でなければならない。震度計の算出する値が正確かどうかを判定するため、気象庁では整備する震度計すべてについて「検定」を行ってきた。上述のとおり、95型震度計の性能は従来の90型,93型震度計の機能を大きく上回るため、1995年度(平成7年度)に95型震度計の検定に適した検定装置をつくば市に整備した。
 また地方自治体等が震度計を整備する際にも、気象庁の「委託検定」を受けて震度計の性能に問題が無いことを確認したうえで、整備を進めている。震度計が検定に受かることも重要ではあるが、適切な設置・運用が図られることも大切な条件である。