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3 観測と地震予知

GPS (Global Positioning System, 汎地球測位システム)

 米国国防総省が開発した人工衛星を利用した測位システムで、軍艦、戦車、歩兵、航空機などの現在位置を即時に測定することを目的としている。その一部が民生用に公開されて、カーナビゲーションに利用され一般にも使われるようになった。
 地上2万キロメートルの上空の円軌道を12時間で周回する原子時計を搭載した24個のGPS 衛星がシステムの中核である。衛星からは軌道情報と時刻が連続して送信されている。上空が開けていれば地球上どこでも、いつでも5個以上の衛星からの電波が受信できるよう衛星配置が工夫されている。常時24個の衛星が軌道上で機能するよう管理・運営されている。
 測位方法は単独測位と相対測位の二通りに大別される。単独測位はカーナビゲーションに使われている方法で、GPS 本来の測位方法である。即時性を重んじるので測位精度は悪く、十数m位の精度である。相対測位は2点間の電波到達時間差を測定し、基準になる点と測定点の相対位置を測る方法である。地殻変動観測など精密測位用に開発された方法で、精度は数?o程度と高いが、測定に時間がかかる。
 国土地理院では平成21年4月現在で全国に1240点のGPS連続観測点(電子基準点という)を配置し、地殻変動の連続観測を行っている。このGPS連続観測網はGEONET (Gps Earth Observation NETwork )と呼ばれているが、世界にあまり例のない高密度な観測網である。
図1.3.14 国土地理院GPS 連続観測点配置図(GEONET) 
GEONET (Gps Earth Observation NETwork )配点図
2009年4月現在  国土交通省国土地理院