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3 観測と地震予知

ユレダス-1 システム概要

 ユレダスは、次の機能を持った完全自動分散システムである。その機能は、地震動をP波初動で検知するとともに、直ち(検知後3秒)に、当該地震のマグニチュード(M)、震央位置、深さなどの地震諸元を概略推定する。さらに、当該地震によって危険になると推定される地域をM−Δ法(図1.3.7参照)で特定して迅速(検知後4秒以内)に警報を伝えるというものである(図1.3.8参照)。基本機能は、ネットワークを構成することなく実現され、個々のユレダスが独立して機能を発揮するため、災害には強い情報システムとなっている。ユレダスは原則として、ユレダス設置位置を中心におおむね200km程度の円内に発生するマグニチュード(M)が5.5以上の地震を警報の対象としている。しかし、より遠くのより小さな地震の発生も検知して、その発生状況を管理センターに通報するので、地震の発生状況をリアルタイムで知ることが可能である。なお、地震の主要動が到来する直前のS波を検知すると、地震諸元の推定をやり直して精度を高め、結果を管理センターに通報する。また、いくつかのユレダスが設置されている場合には、それらの情報が集約される管理センターではより正確な地震諸元を把握することができる。
 1995年に発生した兵庫県南部地震の教訓から、警報対象地域を狭く限定して、これまでより速くP波警報することができるコンパクトユレダスが開発されている。これは、従来の警報地震計の特徴である地震動加速度での警報機能の併せて持っており、その代替として利用することが可能である。
図1.3.7 地震被害とマグニチュードM、震央距離△の関係(M−△図)