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2 地震と地震災害

津波の到達時間

 津波の伝播速度は、水深h(m)の平方根に比例するによって良く近似できる。ここで、gは重力加速度である。例えば、平均水深は4,200mの太平洋では、平均伝播速度は毎秒約205m(毎時約740km)である。
 しかし、この法則は浅い海や陸上での津波にはあてはまらない。状況によって異なるが、1mにも満たない厚さの水流に追いつかれて犠牲となった例もある。
 図1.2.31は、検潮所や岬から津波の逆伝播図を描き、10分間隔で示した伝播の等時線図である。黒丸は津波を起こした地震の震央を示す。波源域は広がりがあるから、震央との位置関係だけで判断してはならないが、各沿岸への到達時間の目安を得ることは出来る。この図によれば、過去の地震津波の各地域への大略の到達時間は、北海道沿岸10分、三陸沿岸20〜30分、熊野灘沿岸10分内外、日向灘沿岸10〜20分、等と読みとれる。
 現実の到達時間は、波源の位置、その広がりによって決まる。図1.2.32は、波源の広がりを考慮して津波到達時間(分)を計算した例である。直下とも云える波源位置の場合には、地震発生と同時に津波が襲来する地域も生ずる。
図1.2.31 津波の等時線図(実線。単位:分) *34) *35)
黒丸は代表的な津波を起こした地震の震央で、添字は発生年(西暦)を示す。また、点線は等深線(m)である。
図1.2.32 予想される東海地震津波の到達時間(単位:分) *43)