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2 地震と地震災害

津波の波源域

 津波の波源域は、海底に地殻変動が生じた地域に相当し、地震の震源域とほぼ一致する。
 過去、日本近海におきた津波の波源域は、図1.2.29 *34)、図1.2.30 *34)*35)のように分布しており、広範囲の海岸にわたって被害を及ぼしている。
 とくに太平洋沿岸域は津波の常襲地帯となっている。海洋プレートの沈み込み地帯で大地震が発生し、津波を引き起こすからである。
 日本海側でも間隔は大きいものの、大津波が被害を与えている。この両図には示されておらず、またその存在が疑わしいとして理科年表にも取り上げられていないが、地元で言い伝えている津波もある。例えば、島根県の万寿の津波(1026年) *36)、青森県の興国の津波(1341年) *37)などである。
 また、沖縄はこれらの図に含まれていないが、1771年に極めて大きな八重山地震津波 *38)があった。
 このほか、環太平洋の地震帯で発生した遠地津波も日本に襲来して被害を与える。1960年チリ沖合の地震(M=8.5)により発生し、約22時間かけて太平洋を横断し、北海道から沖縄までの日本沿岸に被害をもたらしたチリ津波は、その代表的なものである。
図1.2.29 明応から明治中期までの約400年間(1498〜1893年)に起きた歴史津波の推定波源域の分布 
図1.2.30 最近100年間(1894〜1994年)に日本近海に起きた津波の波源域分布