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2 地震と地震災害

液状化地盤の変形・ひずみと被害

 液状化した地盤は、沈下するだけでなく水平方向へも大きく移動・変形するので、橋桁の落下、岸壁のせり出しや杭基礎の折損などの被害を及ぼすことが多い。また、地中に埋設されているガス管や下水道管などは、内空体積を含めた見かけ比重が液状化地盤の比重よりも小さいため、地盤の液状化に伴って浮上することがある。管路が地表面まで浮上することは珍しいが、マンホールの浮上は1964年新潟地震や1993年釧路沖地震などで多数発生している。
 地表面が傾斜した地盤が、液状化に伴って水平方向に数mのオーダーで移動する現象は、水平流動あるいは側方流動と呼ばれ、ガス管や水道管などの埋設管路に甚大な被害を与える原因となる。地盤の水平流動によって、管路に過大な圧縮力が作用すると、管路が座屈したり地上へ突出したりする。反対に、過大な引張力が作用すると管路が切断され、ガスや水などの内容物が噴出した火災や浸水の原因となる。これらによって、下表のような被害が発生する。
図1.2.23 六甲アイランドの岸壁および護岸の水平変位量(1995年(平成7)阪神・淡路大震災) *28)
表1.2.3 液状化による構造物や施設の被害例(安田による表を簡略化) *29)