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1 地震の発生

マグニチュード(M)

 マグニチュードは、地震の波を出す源、すなわち震源域の大きさを表す数値である。規模と呼ばれることもある。地震の観測が始まって以来、日本の陸域で起こった浅い地震のマグニチュードは最大8.0で、これは明治24(1891)年の濃尾地震の際に記録された。この地震の震源域は美濃と尾張(被害が甚大で、‘身の終わり’地震と言われた)、すなわち岐阜県と愛知県にまたがり、震源断層の長さは約80kmであった。平成7(1995)年に阪神・淡路大震災を起こした兵庫県南部地震は、マグニチュード7.3(以下M7.3と略す)で、兵庫県南部の名称が示すとおり、その震源域は兵庫県南部におさまっている。さらにマグニチュードが一つ小さい地震(M6程度)では、震源域は市町村におさまる程度に小さい。例えば、平成7(1995)年4月1日に新潟県北東部で起こった地震(M5.5)では55棟の家屋が全壊したが、そのほとんどは笹神村の南北2km、東西1kmの狭い地域に集中した。陸域で起こる地震の震源域は、M8で複数の県にまたがり、M7で一つの県内におさまり、M6で市町村におさまるというのが、目安である。ただ、被害地域はこれより一周り大きい。地震の名称は兵庫県南部地震でも、震災の名称が阪神・淡路大震災なのは、そのためである。海溝付近など海域で起こる地震の震源域は、おなじMでも陸域より広くなる。ちなみに相模トラフと呼ばれる海溝沿いで起こった1923年関東大地震は、名称が示すとおり、震源域が複数の県にまたがり、M7.9である。
 マグニチュードはもともと、震源域から放出される地震の波のエネルギーに関連した量で、Mが2異なると、地震波のエネルギーは1000倍異なる。Mが0.2で約2倍、Mが1で約32倍異なる。
図1.1.6 1923年関東地震-M7.9(a)と1974年伊豆半島沖地震-M6.9(b)の震度分布図の比較 *3)