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1 地震の発生

本震と前震

 大地震に先行して、その震源域付近に地震が発生することがある。この地震を前震という。前震を伴う地震はあまり多くはない。また、前震が起きた時、それが前震であることを知る方法はない。
 表1.1.2に日本における前震を伴った地震の例を示す。1923年(大正12年)関東大地震、1946年(昭和21年)南海地震、1948年(昭和23年)福井地震などの大地震では前震は全く観測されなかった。
 前震の起こりやすさには、地域性がみられる。図1.1.25に示したように、伊豆地方から中部山岳地帯、大分から長崎にかけての地域などで前震を伴いやすい傾向がうかがえる。前震が起こりやすい地域で、狭い地域に集中して地震が起こり、そのマグニチュードが大きくなる場合には、前震である可能性を考えて注意したい。
 最初の前震から本震までの時間は表1.1.2にみられるように数日間程度の場合が多いが、数分間のことも数十日のこともある。
表1.1.2 前震を伴った主な地震 
図1.1.25 日本列島における前震を伴った地震の分布(1926−1961) *13)
(注)コンターは全体の地震のうち前震を伴ったもののパーセンテージを示す。